アイスダンスに関する嗜好

アイスダンスの好きな組といえば、まずはフランスのデロベル&シェーンフェルダー。アダルトで美しく、イザベルさんは比類なきほどに色っぽいのに物凄く強そうだし、オリビエさんの飄々とした雰囲気が好き。

と、こちらもフランスのペシャラ&ブルザ。プログラムも衣裳もキャラクターも全てが面白くておしゃれ。ナタリーちゃんはもはや常軌を逸した可愛さだし、ファビアンの自信満々な顔つきが好き。

それからイギリスのカー姉弟。曲も振付も衣裳も振る舞いも、とにかくかっこいい。何よりシニード姉さんがもはや常軌を逸したかっこよさだし、やんちゃ小僧が大人になったみたいなジョンのキャラクターが好き。

この3組は非常にセンスが良く、特にペシャブルとカーズはすこぶる個性的でトータルプロデュースが優れている。
この人たちが作り出す、何回観ても飽きない、観ていてワクワクする、笑ったり見とれたり時に驚かされたりする、そういうプログラムが私は好きだ。

イタリアのファイエラ&スカリも好き。昨シーズンのピエロの哀愁プログラムで、マッシモのあまりのナイーブぶりにときめいた。と、フェデリカさんのたくましさすら感じる姉さんっぷり。

それからロシアのドムニナ&シャバリン。登場した途端に漂う「ザ・ロシア」な迫力と存在感。マキシムの、ノーブルな格好をすればするほど湧き出てくる強面オーラと、それを手玉にとってるんじゃないかとさえ思うほど強そうで美しいオクサナさん。

こうして見ると女が強そうな組が好きなんだろうか。逆リフトとか。

ペア競技を観るとき大体私は男の方に注目してるのだが、ペアが男女対等に見えるのに比べて、アイスダンスは「高慢なまでに美しい女が悠然と微笑んでいるのを汗みずくになった男が必死に持ち上げて振り回して全力でサポートしている」ように見えて、可哀想に思えてくるのだ。社会の縮図を見るような。
※あくまで私がそう連想するだけで、にっこり微笑んでリフトされてる女の方だって、実際は猛烈に大変で技術が要るのは言うまでもない。

「僕のお姫様」といった感じのヴァーチュー&モイアー。可憐で清潔そうで神がかり的に愛らしいテッサちゃんをリードするスコット。ベルビン&アゴストも「俺の命に代えてもお前を守るぜ」に見える。

そういう妄想の湧きにくい、強そうな女と飄々とした男の、色事とは無関係そうなプログラムが好きなのかな。

そういえば「オーシャンズ11」を観た時、男ばっかで面白そうな事やってて女が置いてきぼりだったのが気に食わなかったな。