かたい2人

さて、シーズン突入ということで動画サイトでちょこちょこ拾って今年のプログラムを観たりしてるのだが、

まずはスイスのステファン・ランビエール選手!
そう、2008年シーズン直前に唐突に引退してしまいプロに転向した彼が競技会に復帰なのだ!

プロになってからのプログラムは生でも拝見したけれど、あんなに魅せるスケーターもなかなか数多くは無いんじゃないだろうか。ジャンプが一つも無くてもそんなことどうでもいいやって思えるであろう芸術性。
それに加えて、今期の復帰戦であるスイスのネーベルホルン杯映像を観た限りでは、アマチュア競技会でもまだまだ全然通用する・・・どころか、この人を超えることなんか誰にも無理なんじゃないかと思うほどの技術もちゃんと衰えずに持っている。
スピンも相変わらず凄くて、凄すぎて笑っちゃう。表彰台のトップにいるところしか想像できないような、とにかくすごい選手で、ジャンプのミスさえ無ければまず金メダル最有力候補の一人だよなあって思ってしまう。

で、そこに対抗馬としてくるのが、高橋大輔選手(※あくまで主観)!
怪我による先シーズン欠場で、男子シングルファンに多大なる喪失感を与えた彼も、手術とリハビリを乗り越えて、更なるパワーアップを図り、とうとう復活!
先日のカーニバルオンアイスの映像は鳥肌モノだった。本人も周りも言っているように、明らかに怪我の前よりもスピン・ステップが良くなってるし、技術も表現力も、格段にレベルが上がってるというか、元々高レベルの技術を持っていたのに、まだ上がるんかい!と。
一度折った骨は強くなる(by『花のあすか組』九楽あすか)というけれど、挫折や障害を乗り越えた人もまた、強くなるんだねえ。
これまた、誰にも負ける気がしない。これ以上の演技なんて、有り得ない、と思わせてくれるような演技。

なんかね、ランビエルと高橋大輔、この二人は私の中でもう別格。観ていて鳥肌たちっぱなし。ジュベールも大好きだし、スケーティング巧者の選手は他にもいるけど(小塚君もパトリック・チャンも、見るたびにため息が出るほど上手い)、勿論現・ワールドチャンピオンのライサチェクは、素晴らしいスケーターで実力者なんだけど、でもこの二人の演技を観ると、こんな力を見せ付けられると、もう誰も敵う訳がない!と思ってしまう。

そのうえ2人とも4回転ジャンプも持ってるんだから、ジャンプを取り戻した時のことを考えると本当にぞくぞくする。あー!

そんでもって、まさかのプルシェンコも復活なのだ。笑うしかない。