他愛ないのう

思春期の頃、自分の肉体で1番治したいのがお尻だった。
何というか、出っ張ってるというか、幅はまあ特筆すべき点も無いのだが、盛り上がりが大きいというか。まあ、厚みがある、というか。一言で言うとでかい、というか。

少し大人になって、さすがにケツの大きさごときに憂える事は無くなったのだが、そんな私が再び自分の臀部を気にかけるようになったのがこの1、2年。今度はある種のチャームポイントとして意識するようになった。
チャームポイントは言い過ぎかもしれないが、要は1人2人からたまたま誉められた事があったので、
「お、デカ尻もなかなかいいんじゃん?」
と、単純にも思い始めたのだ。一般的に若者はおっぱい派が多くておじさんはおしり派が多い(らしい)から、そんだけおじさんと顔合わせる機会が増えたってだけの事なのかもしれないが。
ともかく、そうなってくると今度はダイエットに伴ってお尻がやや小さくなった事なんかがすごく気になる。10代の頃ならどれだけ嬉しかった事か…。

こんな風に己の肉体に対しての感じ方も、時と共に微妙に変化していくのだから面白いものだ。

人間って、女って、私って、ホント他愛ない。

しかし最近オソロシイ事に気付いてしまった。
私の尻、縮んだだけでなく、垂れ始めてないか…?

かくして、すっかりケツ擁護派と化した私は、ヒップアップ体操の鬼となったのであった。

まあ、気にしてられるうちが花という気もしないでもない。
気になるのなら存分に気にするのもまた良し、かな。