手が嬉しい

今回もちょっとだけ衣装を作っています。
いや、ホントへったくそなんだけど。遠目で見るぶんにはまあ大丈夫かなという程度で。

やっぱり私は縫い物が好きなんだなと思います。
寝食を忘れてとまでは言いませんが、作業してるとどこまでも起きてられるし食欲もおさえられる。

デザインとかもできたらよいのですけどねー。センスが無いので見本が無いと難しい。
色の組み合わせも下手です。けど、色合わせくらいならちょっと真面目に基本を学べば多少はマシになるような気がしなくもないですが。

そう、見本があると心強い!
模写は割と得意なので、その応用というか。
キモノもどきとか、アイヌの民族服もどきとか、スーツもどきとか。裏返して観察しながらなんとなく裁断して辻褄合わせながら縫い合わせていく。
ミシンも相変わらず下手だけど、どうにかこうにか。
そんな訳で日々縫い物しています。

今までで一番辛かったのはアイヌ服の量産です。
あと、キモノ。キモノは有りもので済ませたかったけど、予算の都合もあり見つからなかったので手作りしたのです。
キモノといえば、貧しい農民の衣装を5〜6人分作ったこともありました。これは上衣はリメイクだけど、股引みたいなのとか早替え仕様の雑兵の衣装とかが面倒でした。
同じ早替え仕様でも、地底の女王様の衣装は面白かったです。
けっこう頑張ってるなあ。家庭科(被服)、2だったのに。

しかしまあ必要にかられると人間は底知れぬ力が出てくるというのはホントだなと思います。
舞台の衣装が外注とか有りもので足りるならば、多分こんなに縫い物をすることはなかったしキモノなんて絶対作ろうと思わなかったでしょう。

もしや縫い物して脳内麻薬が出てくるのは、辛い仕事を乗り越えるための自衛本能なのかもしれません。


セットのイメージ図を描くのは好きだけど、色を塗る(考える)のは嫌い。
縫い物は、同じくイメージ図を描くのは好きだけど、色合わせは苦手。で、裁断も嫌いだけど縫うのは好き。
立体の展開図を考えるのは苦手だけど、立体的に描くのは割と得意。

そんなふうなので、なかなか1つのモノを創るのに全行程は頑張れなかったりもしますが。


ちなみに創作とは関係ありませんが布を触るのが大好きです。服屋とか靴屋とか文房具屋に行くのと変わらないくらい、いやそれ以上に好きかもしれません。毛糸も好きだけど、布の方がもっと好き。

ということは、縫い物するのが楽しいのではなく布を触ることで気分が昂揚するのでしょうか。
どちらにせよ、衣装づくりは比較的困難とは感じないのが救いです。


さて、今日は日中大道具づくりをします。私は別作業だけど。
よっしゃ、気持ちを盛り上げるぞ!