バンクーバー・男子シングル・4

ライサチェクを讃えつつも、4回転無しの金メダリスト誕生には胸を痛めているというフィギュアファンは、きっとたくさんいるのだろう。
ライサだって跳びたくなくて跳んでない訳じゃなかろう。
試合に入れられるくらいまでに成功率をあげることができるのなら、きっと入れたいだろう。

だって、ジュベールや本田君や、そのほか多くのクワドジャンパー達が、空を飛ぶようなその感覚に深く惹き込まれているのだから。
4回転。
みんな、できることなら跳びたいに決まっている。

とはいえ、なんだかんだ言っても、高橋大輔の順位が出た後は、私はすっかりプルシェンコに勝って欲しい気分になっていた。
だって、やはりこれは理屈では割り切れない・・・。

けれどもプルシェンコだって、今日は限界ぎりぎりで頑張ってくれたのではないだろうか。
演技終了直後の、あの、怒りに燃え盛るかのような、恐ろしい顔が忘れられない。
でも、それはそれはとても綺麗だと思った。

どの選手も、どのコーチも、どの陣営も、そして実況の西岡さん、解説の本田君も、どうもありがとう。お疲れ様です。

フィギュアファンにとって、このオリンピックの男子シングルは、痛みも悲しみも勘弁して欲しいくらい次から次へと訪れる大会であったことは間違いない。
でも、それを補ってあまりあるくらいの感動も、得ることが出来た大会だと私はそう思える。

なんだか英文の直訳だらけみたいな文章だな。
さて、私も自分のやるべきこと、やらねばならないことをやろう。