ペア・フリー終了

いつもの気持ちでいつもの仲睦まじさで、美しく強く優しく情熱的に滑ったパントンのフリープログラムは無敵だと書いたけれど、
今日はいつも以上の、観たこともないような凄いものを観させてもらった。

何も心配する必要は無かった。
パントンの最高の演技を目に焼き付けさせてもらった。それも五輪で。

感動した。声をあげて泣いた。

ただのノーミスではなく(ノーミスは大変なことだし、それだけで素晴らしい価値があるとはわかっている)それ以上に何か一区切りの到達点を見せてもらったような、そんな演技だった。

パンちゃんが優しく笑って氷の上に出てきて、ずっと綺麗で。
最初のジャンプが成功して、どの要素もみんなうまくいって。
最後の方には二人とも笑っていて。

ありがとう。
おめでとう。
大好きだ。

今日の演技を観られて良かった。
ほんの2年とちょっと前のNHK杯でパントンを観て、あれ以来私はペアというものに興味を持って、おかげで昨日と今日、ペアの素晴らしい演技を観ることができた。

フィギュアというスポーツに、より関心を持たせてくれてありがとう。
今日また更に、フィギュアスケートって凄いんだ、と思わせてくれてありがとう。

大好きだ。
ありがとう。
おめでとう。

本当は金メダルを取って欲しかった。
叶わないなら上の組には圧倒的な差をつけて勝ってほしかった。
でも、パントンの演技が終わった時には、どちらもどうでもいいと思えた。

雪組が金、パントンは銀。
けどメダルの色は関係無いと思った。
雪組のフリーはミスがあっても感動した。ペアとしての信頼関係や絆の深さ、あたたかさ、柔らかさ、心と体の力強さがみなぎっていて、とても良かった。
昨日のショートプログラムでの完璧に近い演技に圧倒された気持ちもまだ忘れられない。
だから、とても納得できた。

どちらが劣ってるでもない、どちらもそれぞれに良くて、それを点数に置き換えた結果がこのメダルの色になったということに、とても納得できた。

銅メダルのサフゾルの悔しさはとても伝わってくるけれど、でもサフゾルのショートもフリーもうっとりするほど美しかった。きっとみんな見とれていた。ミスなんて無かったと思いたくなる、素敵な時間だった。