観戦記★ペア編3

結局はパントンを上回ることなく優勝を逃した川スミだったけれど、これは今シーズン楽しみだぞと思わずにいられない良い内容だった。怪我の具合がひどく無いと良いな。

これは書いてはいけないことかもしれないけれど、実は演技が中断された時、私は密かにあることを思っていた。それは川スミ組に棄権して欲しくないということ。川スミのためだけでは無く、パントンの為にも。

もちろん何より川口さんの怪我の状態が心配だったのは事実だし、ずっと頑張ってる人がこういう事態で棄権をするというのは本当に悔で、そんな悲しいことにならなければ良いと思ったのも事実だ。
でも、たった今観たパントンのパーフェクトな演技に川スミがどう迫るのかを観たかったのだ。その対決に勝ってこそ、初めてパントンはこの大会の優勝を手に入れられるんじゃないかと。

しかしながら今では、例えその対決が無くても(大事を取って川スミが棄権したとしても)優勝は優勝であって、如何なる水もさせるものでもなかったと思う。当たり前のことだが、そんなこともわからない興奮状態だったのだな、私は。情けないことに。

どうかどうかひどい怪我じゃありませんように。

表彰式では周回するパン&トンにお客さんが赤とピンクのクッションをあげていた。トン兄さんはトロフィーと花束を持っていながらもそのクッションを片手でキャッチ。で、パンちゃんは写真撮影の為にクッションをリンクサイドに置いたのだけど、トン兄さんは片手にトロフィーと花束とクッションを持って、もう片方の手でメダルを掲げていた。
「手が大きいのね・・・(うっとり)」
となったのは、言うまでもない。

それから更にその後の周回中、滑っている時は手を離している(両手に物を持ってるから手がつなげない)くせに、途中敷いてあるレッドカーペットの上を渡る時はパンちゃんの手を引いてあげる兄さんにまたトキメキ。

ついでに言うと、6分間練習の後リンクから上がったパンちゃんがティッシュを取って、そのうちの1枚をトンさんに後ろ手で渡していたのにもトキメキ。後ろ手ってのがポイント高い。ああ、シャドーオブミラー。美しき信頼感。

優勝インタビューでは「日本の人たちにもだいぶ覚えてもらって嬉しい」というようなことを言ってくれてた。覚えたどころか大人気ですとも!生まれて初めて演技後に投げ込みしちゃったよ、私も!

グランプリシリーズ2戦連勝おめでとう!NHK杯2連覇おめでとう!
今シーズンがパン&トン組にとって良いシーズンでありますように!