かわいそうなぞう・3

力の弱いものが犠牲になるのは悲しい。特に相手が戦争となると、悲しさと悔しさとどうしようもなさが入り交じり、歯が立たない己に憤り、辛くてたまらない。
殺された動物たちは、例えば生身で出会ったら人間になんてそうそう負けないのにと思うとまた一段と悔しい(狭い檻に閉じ込めているのは虐待ではないのかという件に関しての見解は別の機会に述べるとして)
自分の精神世界のものから宇宙規模のものまで、世の中には数多の問題があるけれど、自分の力で解決できない事について考えるのは非常に辛く根気のいる作業だ。でも無力さに絶望して考えることさえやめてしまったら本当に無力になってしまう。
藤子先生は憤りと悲しみをドラえもんに託し、祈りを込めて読者にメッセージを送ってくれた。辛い気持ちを乗り越えてものを考え続けること、考えを人と交換すること、それしかできないならそれをしていこうかな。
お父さん、中学生から今まで食傷気味の気分を引きずってしまいました。いや、立派な事とは思うのですがね、与え過ぎるってのはちょっとあんまりよろしくないんじゃないでしょうかね。
なんて、遠慮がちに言ってみたりなんかして。