気持ちを想像する

信じられない!どうしてそうなるわけ!
と怒りまくってる最中はなかなか難しいのですが、少し冷静になった時にでも、対象者の言動がどういう心理の下でなされたのか想像する癖があります。


ニュースで見聞きした犯罪の、その罪を犯した者の気持ちも想像します。けどこちらはもっと難しいものです。理解できなくていいから、せめてまずはその心理を知ってみたいものです。

どうして?というのは昔から憤りの流れで思うことが多かったのですが、どうしてなのか具体的に想像するようになったのは割と最近です。
昔は、友人や知人の気持ちくらいならばともかく、犯罪者の心理まではどうも忌まわしいというか、分析するのがイヤでした(これはたぶん、「ケガレ」の概念からくるものだと思いますが)。

しかしながら今の劇団の主宰が、私が「どうして」というキーワードをポロリと口から出す度に
「それを想像するのがお前の仕事だ」
としつこくしつこく言ってきましたもので、すっかり洗脳されて今に至る訳です。
(関係無いですけど、外から帰ったら手洗い・うがいをするという習慣も、主宰に洗脳されたおかげで30過ぎてから身につきました。神経質で完璧主義なので、あまり「習慣」というものを増やしたくないんですけどねえ。融通が利かないもので、一度習慣になってしまうと「絶対にやらないと!」と強迫観念に近いものが生まれてしまいがちなので)

犯罪者の心理はともかく、他にもまあ不謹慎なのであまりここには書きたくないような、そういう、社会における様々な状況におかれた人の気持ちを日ごろから想像しています。
自分の想像力が足りず、ピタッとはまる心理が想像つかないまま終わることも多々ありますが、少しずつ繰り返すうちに少しずつ抽斗も増えているんじゃないかと。
っつうか、こうやって訓練しててようやく脚本が書けるのかもしれないです。訓練しないと多分もっとダメなことになってるかと。

なのでまあ基本的にはこの想像訓練はいいことなんでしょうが、身近な人の言動をそうぞうした場合、
「私のことを嫌いなのかもしれない」
という結論に至ってしまい落ち込むこともあるので、あまり近しい人の言動を掘り下げて想像したくないものです。

ちなみに、恋愛における男性心理について、とか、結婚観について、とか、そういうジャンルについては、たまに知り合いにアンケートを取って探ったりしています。
そういうアンケートでわかるのは、
「女って空気読める人が多いなあ」ってことと、
「男って単純な人が多いなあ」ってことです。
個人的に持っている気配りできるできないとか、頭の良い悪いとかとはまったく別のところでこういう男女の特徴が見えてきたりするのは不思議なものです。

ま、こういうアンケートをもとに分析したり想像力鍛錬を繰り返しても、実際の人の気持ちは全然想像の範疇を超えてたりするんですが。
そこが面白いです。