自己紹介

最近、情けない自己紹介の仕方を編み出してしまいました。

例えばパーティーとか打ち上げで出会った人に、
「自分の劇団(←主宰じゃないけど)で脚本と演出をやっております」
なんて言います。で、お相手が例えば楽器を弾く人だったりダンサーさんだったり、つまりお芝居をやってない人だったりすると、五割くらいの確率で

「えー凄いですね!」
なんて返してくれます。

「脚本書いてるなんて凄いですね!」

とか言ってくれちゃったりなんかしちゃったりします。
私は、

「いやあ傑作を書くのは難しいですけどね、書くだけだったら誰でも書けますよ」

どうです、情けないでしょう。情けないし、心なしか感じ悪い。

まず、これを言われた相手は困った顔をした後に話題を変えてきます。優しい人だと、そんなこと無いでしょう、と言ってくれます。

自己紹介で相手に気を遣わせるなんざ言語道断ですよ。

うちの芝居に関わってくれた人達にも失礼な話です。そんな芝居に参加させるな、と。

お客様だってお金払って観に来て下さってるんです。ひどい話です

度を超した謙遜っていうのは、やはりみっともいいもんじゃないですね。

数多の脚本家の名誉にも関わるかもしれないので、今後は控えさせていただこうと思います。

ただ正直言って、自分が芝居を観に行った時に、「こんなんだったら誰でも書けるわ」と思うような台本も

まあ、いいや。

凄いですねーと言われたらそうだな、

「書きたいことを書いてるだけです」

って言おうかな。ちょっと芸術家っぽい?