とりつくしまはないのだ

「返事がもらえるメールとは」という特集を目にした。

★簡単な質問を入れとくと、メールに何て書こうか迷ってしまう不器用さんからも返事がもらえるよ★

なんてことがさも極意であるかのように書かれていた。

確かにコミュニケーション能力が著しく欠損してなければ、自分にされた質問を完全に無視するとはあまり考えられないから、返事を貰う率はあがるだろう。しかし・・・。

とにかく返事さえもらえればいいのか?え?どういうこと?
返事が欲しいっていうのは、要は心を通わせたいってことでしょう?
それなのに、
質問を入れれば答(返信)が貰えるよ♪
って論点がずれてないか?いいの?それで。

と思ったら、とにかく返事さえもらえればいいって人も少なからずいるらしい。送ったメールを無視されるのが嫌だとか。ううーん。確かに無視されたら寂しいかもしれないけど、それって・・・。

私なんて、質問投げっぱなしだと返事を強要しているみたいで嫌だからって、きっちり自己完結させた文章を送るくらいなのに!
それはもう、メールマガジンだな。

そういえば数日前にふと疑問に思ったことがあったんで、知り合い(主に役者関係の男子)に、リサーチメールを送ったんだ。
件名:アンケート
で、何の前置きも無しに質問書いて、文末には
「面倒じゃなければ返事ください」
と。
そしたら返答率99パーセント(20人送って19人から返ってきたから95パーセント?)。みんな暇人・・・いやいやいや、ありがとう!助かりました!

それはさておき質問の入ってるメール(いわゆる「返事がもらえるメール」)を貰った時、私の脳裏に浮かぶのは「めんどくさいなあ」
だったりする。
だから尚のこと、そんな力ずくで返事を貰うような手口が自分では使えないという。

もちろん相手による。質問だろうと自己完結だろうと、どんな長文でも、逆に素っ気無い一言メールでも、楽しい相手から貰えば楽しいし、気を使う相手からだと何て返そうか迷うので面倒だったりする。
セクハラ問題なんかと同じでさ。
「男前にされても嫌がらない事を、不細工相手にはセクハラだと騒ぎ立てるなんて差別だ!」
なんて、本気か冗談かわからない主張を聞くことがある。しかし相手によって不快感を覚えるかどうかが変わるのは当然じゃないか。男前とか不細工は関係ない。好きか嫌いかなのだ。
好きな人とのセックスが大好き!って人はたくさんいるけど、セックスだったらとにかく相手問わず大好き!って人はそう多くない。