銀座でコンサート

前にも書いた、藤澤ノリマサさんという唄い手さんのコンサートに行ってきました。
義理でも仕事がらみでもないコンサートは生まれて初めてです。行きたいと思った事自体が初めてです。
この人の歌に出会えた事に、本当に感謝します。

この人はお母さんが歌の先生、お父さんが声楽家という環境に生まれ育ち、音楽大学卒業後、ポップスとオペラを融合させたポップオペラというジャンルでデビューしました。
と言っても使用曲はオペラに限らず、クラシック、シャンソンカンツォーネ等様々で、そういった名曲達をベースにオリジナルの歌詞をつけて、ポップス調のアレンジパートと混ぜてある感じ。

ちなみにざっくり言うと、シャンソンはフランスの歌でカンツォーネはイタリタの歌です。
さも知った風に書いてますが、さっき辞書をひきました。

ついでに言うと「フィガロの結婚」とか「蝶々夫人」とか、いわゆる「オペラ」というのは、たくさんの曲の集まりで一つの大きな作品を形成してるものであり、「オペラ」を構成する曲は「歌曲」とは呼ばないそうです。へええ。

今回は藤澤さん初のホールコンサートで、昨日の東京を皮切りに数都市をまわります。
昨日のチケットは10分くらいで完売したとか。人気なようで嬉しい限りです。今日は追加公演でした。

お客さんの年齢層がやたら幅広かったです。お爺さんが一人で来てたり、ドレスアップしたおばさん達やらむさ苦しいジーパンの兄ちゃんやら、中高生っぽい女の子達もいました。
藤澤さん、初々しいトークながらも頑張ってお客さんを煽ってましたがイマイチ客席は弾けきらず。あの客層ではしょうがないでしょう。
とはいえ静かに盛り上がっていた観客は、皆どっぷり歌に聴きいってたようです。その証拠に、後半になるにつれ歌い終わってから拍手までの間がが段々長くなっていまして。歌ってる方は「えっ?拍手無し?」と動揺したんじゃなかろうか。

ところで七月発売の新曲が、映画「真夏の夜の夢」の主題歌に使用されるそうです。すすす素晴らしい。
アンコールで披露してくれましたが、予想に反して(失礼)非常に良い歌でした。これは原曲無しの完全オリジナルです。

文句なしに素晴らしい歌唱力の藤澤ノリマサさん。26歳の可愛らしい男性です。
おっとりした雰囲気で、例えて言うと
「愛されて育った犬」
みたいな顔です。なんか悪口みたいだな。
お坊ちゃんぽい風貌で声も可愛いのに、唄うとド迫力。
エフェクトにもアンプにも負けない歌声は、非常に美しかったです。