ここ最近のこと

10月の台本をあれこれ迷いつつ書いている。
上演する場の持つ特性や出演者のこと、また作品のテーマなどを考えると、どうしても自分の書きたい方向ばかりに行くわけにいかない。しかしあまり悩み過ぎずにとにかく面白いものを作ることを考えたいと思う。
急きょ決まったとはいえ、これなら書けるという確信をもって引き受けたこと。イメージは良いので尚のことあまり狙い過ぎない、欲張らない話を書きたい。素直に素直に。調べ物ももうこれ以上しない方向でいきたい。

12月の3人芝居の制作面のことが進まず気が焦る。発条の公演後ずっと加茂克が忙しくしていることもあり、普段やってもらっている細々したことを自分でやらなければいけないのだけど、それが丸々停滞している。
こちらの台本も少しは進めなきゃいけないのだけど。まあまずは10月の台本を。締め切りまであと3日。

そんななかで、今月は数本芝居を観に行った。
まず「ソンデネヴァ!」に出演した大城麻衣子さん出演のもの。正直、彼女じゃなきゃいけないという必然の感じられない役ではあったけれど、本人が普通に芝居してたら絶対にやらないであろう演技を経験できて良かったと思う。コントならやるだろうけど、たぶん女優さんはあまりやらない。
初めて行った場所。スタジオというのかな。

それから、2年前に夢幻堂で共演した鶴田誠人くんの一人芝居。台本がいい!つかこうへいさんの「ヒモのはなし」。うん、いいなあ。いい台本だ。面白い。好きだ。こんな風に力のある本を書きたい。
しかし本編の芝居はまあいいとして、前説がグダグダだったのをどうしても黙っておれず、終演後にエラソーにダメ出し。
客入れ・前説は本当に大事。前説がダメな芝居は本編の足を引っ張る。前説が良ければ本編の手助けになる。
シンプルにきちんとが基本。例え面白そうなこと考えても、本編を損なうようなら諦めるべき。前説無しで始めた方が良い場合もある。ノープランでグダグダやるなどもってのほか。
そう、私は前説が好きだ。自戒の意味も含めダメ出しし、帰り道に今まで見た「良い前説」のいくつかを思い出しながら前説のアイディアをいろいろ練る。
本編については、頑張った感じが伝わる好演だった。優也くんが音響・照明をやっていたけど音響機材に翻弄されていて笑った。
ホントはもう少し芝居の話をしたかったのだけど、財布に金が入っておらず、飲まないで居座るのもどうかと思い帰ってきたのが残念(バーでの公演だったの)。

3本目は昔共演したことのある齋藤真くんのオムニバス公演。企画ものらしく、2本1セットのミニ公演が日替わりであって、カフェゾーンもある楽しいイベント。
これは面白かった。何がどう気に入ったのか自分でもわからないけど楽しかった。客に歌わせる芝居が好きなんだろうか。歌いたいのか、私は。
真くんおススメの、紙芝居芸の役者さんも良かった。
ギリギリに到着して端っこに座ったので、帰りも居場所が無くなりとっとと帰ってしまった。
終演後に演者と喋りたいのに居場所が無くて喋れないのが2連チャンだった。小心者だ。

最後の1本は、今や1年に一度のお楽しみとなった劇団ふりぃすたいるの「白河荘の人びと」。明日13時からカメリアホールにて。楽しみ。

本当はあと2本観に行く予定だったのだけど、諸々の事情により叶わず。

3日で「エイリアン2」の脚本を書いたジェームズ・キャメロン監督に倣って、残り3日集中して書こう。できれば稽古場にも顔出して、手直しが必要ならそれも自分でやりたい。

昨日は安藤美姫選手の復帰戦に興奮してしまった。
週末、あまり気を散らさないようにしたいものだ。