PIW2009本題その3

20分の休憩をはさんで後半。

後半もどういう順番だったか覚えてないのだけど、まずは今日、私が一番びっくりした中野友加里選手の演技について。
ぼんやりと照明の中に浮かび上がる中野さん。衣装がまず綺麗だった!アラビアンチックな青で、頭にもそっち系の飾り輪。
曲が・・・あれ、なんて言ったらいいんだろう。妖しい感じの。ジゼルとか踊ってた中野さんと同一人物とは思えないような。うん、良い曲。

最近、中野さんが就職活動してる話を耳にしてちょっと応援する気持ちが盛り下がってたんだけど、もうそんなのどうでもよくなるような見事な演技。スケーティングスピードが速い。ジャンプ見事。得意のスピンも、あー何度見ても綺麗。ドーナツスピンとかに入る時に足を掴むんだけど、その時にお尻の位置が下がったりせずすっと掴むので、流れが途切れずすこぶる綺麗。

あくまで私の観た感想としては、今日の演技だけで言うと村主さんよりも武田奈也ちゃんよりも、中野さんが一番バンクーバーに近い気がした。もちろん入賞するレベルとして。
うーん、層が厚いわ、今の日本女子。鈴木明子選手も好きだし。最低でも5枠欲しい。

そろそろ伊藤みどりさんのことを書いておこう。

もしかしたら今日来てるお客さんのほとんどは伊藤みどりさんだけを観にきたんじゃないかと思うほどの拍手に迎えられて演技スタート。
私はその雰囲気に呑まれてか演技開始早々に感涙してしまい、軽くトランス状態だったのか、ふと気がつくとジャンプの構えに入るみどりさんが目の前に。
しかし着氷は失敗。
でも会場はそれこそ割れんばかりの拍手。

観客はみんな、気持ちで拍手したんだと思う。言葉で説明できない、それぞれの中で一瞬にして膨れ上がった気持ちが拍手の形に出た。気がする。
フィナーレでもう一度みどりさんがジャンプを飛ぼうとした時に観客は大きな期待と興奮でそれを見守ったし、2度目のそれも失敗に終わったからと言って、失望した人はいなかったんじゃないだろうか。何だろう、あの感じは。
それに演技後のみどりさんの、
「あー、もう失敗しちゃたよ、ばかばか!」
ってな具合に自分の頭をポカポカする仕草や、カメラが向いてる間中、ずうっとニコニコしてめちゃくちゃ手を振ってるところとか、そういうかわいらしさときたらもう、それだけで観客は嬉しい気持ちで満たされたに違いない。
少なくとも私はそうだった。