PIW2009本題その1

前置きだけで一回分の文字制限がきた。ショートショートとかショートコラムとかコピーとか書く人ってすごい。

私はよく、がっかりな芝居を観た時にチケット代の内訳を勝手に考えるのだけど。たとえば3000円の芝居だったとして、
「あの場面は甘酸っぱくてときめいたから500円。1人すごいかわいい女優が出てたからその鑑賞代で1000円。クライマックスで泣けた分が1000円。あとは知り合いが出てるからご祝儀として500円」
というように。

今日も途中でほんのりそんな計算をしたくなった。

だがしかし!目玉スケーター・ゲストスケーターの演技をその要領で計算すると、万単位で値が跳ね上がりそうな、つまり回りくどい言い方だけど結論だけ言うと、部分的には非常に満足した、と。
何でストレートに大満足と言えないかって言うと、やっぱりそのそれ以外の方々の滑りがうーん・・・ダンスは上手だったけど。

さて目玉の方達の感想。

今日の『プリンスアイスワールド2009』は、スペシャルゲストの伊藤みどりさんが1番のお目当てなんだけど、それ以外もやはり素晴らしかった。

冒頭の荒川さんはまったくもって美しく、問答無用で揺さぶられる演技だったし、本田武史くんのナンバーはいつ観ても泣きそうになる。しかも「ハナミズキ」って、ホント良い曲なんだ。

本田選手を初めて観たのが11年前の長野五輪。その時はほっぺの真っ赤な田舎のボウヤだったのに(成功率は知らないけれど4回転は既にやってたはず)。
そして私はその後、高橋大輔選手の活躍までの長い間フィギュア観戦から遠ざかっていたので、本田選手が世界を相手にとても高い場所で一人で戦っていた様子を知らなかったんだ。とてもとてもとても高い場所で、一人でさ。
フィギュアは、日本男子には無理な競技、なんて思ってたのがいかに不勉強の表れだったかと、本田選手の過去の演技や現在のショーのプログラムを観てつくづく思う。
そのなんやかんやがさ、「ハナミズキ」の旋律にのって頭に浮かんで来るんだわさ。

いやあ、観ないとわからない。本田武史の素晴らしさ。
今日はちょっと体のラインが全盛期に戻りつつあったような気がする。戻ってくれたらなお嬉しい。

体のラインと言えば、荒川さんは中国ペアスケーターの女子並に痩せていてびっくりした。ウエストもさることながら、お尻→太ももにかけてが目の錯覚かと思うほどの細さ。ベスト体重なんだったらまあ良いのだけど。ヨガの先生みたいだった。