「マッドマックス」は肌に合わなかったが

年が明けて早くももう10日ですか…。毎日無為に過ごしてるなあとちょっと反省。
メル・ギブソン監督の「アポカリプト」を観た。マヤ文明頃のとある部族の若者が大変な映画(説明になっとらん)。全編馴染みの無い言葉で展開されてて、後で調べたらマヤ語だそうで。他にもこだわり満載の偏執狂的な作りの為か、引き込みがすごかった。気付くとラストシーン。
主人公がジャガーになった辺り、カッコイイのなんのって!(変身する訳ではありません)

続いて同監督の「ブレイブハート」も観た。「アポカリプト」もそうだけど、自然を、今まで観たこともないような美しさで映像におさめてる。ロケ地は主にアイルランドだそうだけど、現代の風景とは思えない光景は、ずっと見ていたくなるほど。アイルランドってすごい。そしてこんな映像を撮れるのがすごい。12、3年前の映画なんだけど、微塵も色褪せてない(フィルムが、って事ではない。技術の話)。
この映画も言語にも凝ってる。たぶんスコットランド語。そんなの無い?スコットランド英語か。
エンドクレジットで見るまでわからなかったけど、どえらい美人が出てるなーと思ったらソフィー・マルソーだった。
メルギブソン、役得。
正直、メルギブソンの初登場の場面を見た時、「老けすぎだろ!」とツッコミを入れずにはおれず、しばらくなんでやねんの気持ちが拭えずにいたんだけど、それも話が進むにつれ、忘れてた。ホント、話に引き込むのがうまい。
2本とも、男達がかっこよすぎる。「自由」とか「誇り」とか「守るもの」の為に戦うのだ。若者も老人も強く、また強くありたいという高潔さに惚れ惚れだ。
かといって女が添え物になってないあたりがこれまたイイ!強い心を持っていて運命に身を任せるのでなく、これまた自分の守るべきものを守る為に男のそれとは違う形で戦うのだ。男も女もそれぞれが魅力的に描かれている作品って、私は他にあまり知らない。

アポカリプト」の評価として、実際のマヤ文明はこうじゃなかった、アステカ文明と混同してる、事実無根だ、誤解を招く、勘違いしてる、だのと言われているようだが、歴史の教材じゃあるまいし何を言ってるんだかと思う。
映画は娯楽だ。「ドキュメンタリ作品」で無い限りはフィクションとして観なければ。だって作り手も観客も、「面白いもの」を求めているんだから。「史実に基づいた」作品だろうと、フィクションを織り交ぜた方が面白いに決まってるではないか。第一、事実なんて誰も知る術は無いんだし。

よーし次は「パッション」だあ。