記憶がとっ散らかってる

私の書く芝居には、何か思い出せないことがあってもどかしくなったり、ズバリ記憶を失ったりする人間がよく出てくるのですが、その理由の一つは私自身が記憶があいまいになりがちだからかなあと思います。
なので、「頭の中がこうなって、そんでもって存在してるかどうかすらわからない何かを手探りで見つけようとしてる感じ。肉体は置いてきぼりな感じ!こう、こんな感じ!」とか自分で演じてみせても、イマイチわかってもらえなかったりします(そりゃ私の伝え方の問題か)。

でもって、何を書こうとしてたんだっけ。
ああ、そうそう。前回の日記から3日経ってるんですが、この空白の時間に何をしてたのかまったく覚えて無いのです。
何してたんだっけ。

よく、人間は脳の(能力の?)5%くらいしか使っていないと言いますが、私1%くらいしか使えて無いんじゃないだろうかと思います。そしてこの数値も曖昧だし。

こんな時に励みになるのはアインシュタイン博士のあるエピソードです。
アインシュタイン博士は自分の家の電話番号を覚えて無かったそうですが、「調べりゃわかることを覚えるほど脳みその容量に余裕は無い」的なことを言ったそうです。
心強くなるお言葉!と思うけど、私がやってること、つまり「ものを書く」ということは、自分の体験したことや観聴きしたもの、それをどう感受したのかが大きく反映されるものなのに、自分が何をしたのかを忘れてしまうのでは困るじゃないですか。大体それって調べてわかることじゃないし。

そんな訳でアインシュタイン先生に救いを求めることもできなくなってしまったので、ちょっと思い出す努力をしてみようと思います。
自力で思い出すことが脳のトレーニングになるって言うし!
台本書いてました、だけじゃ読み物にならないし!

まずは18日・・・そうそう、18日はチラシの折り込みに行ったのでした。
中野のMOMOで月曜までやってる「relic」という芝居に、9月公演の仮チラシを入れております。本チラシができるまでの限定チラシなのですが、初演の舞台写真を使ったなかなか面白いチラシです。即席とは思えません。劇場に行かれる方は是非まじまじとご覧ください。

で、19日・・・?あ、19日はDVDを観ました。「ターミネーター完全版」完全版で合ってるかな?カットされたシーンが入ってるやつ。
今さらながらですが完全版初めて観ました。完全版はサラ・コナーよりカイル・リースの方がより主役っぽいです。未来のシーンの描写が多いのでカイルの痛々しさがより伝わってきて、ベッドシーンがものすごく泣ける。おそらく観てる私もサラと同じ気持ちでカイルを観てる。ような気がする。
カイルとのことをこの先(おそらく死ぬまで)ずっと大事にしていたサラは、とっても愛情深い人なんだろうなあ。と思わずにおれないほど、本当に出会ってほんの少しの時間しか一緒にいられなかったのですね。まあ、強烈な出来事だしなあ。他の誰も理解してくれないし。なんて孤独なサラ。
この恐ろしく緊張に満ちたサラの人生に、カイルが生きていてくれたならば随分心の支えになっただろうにと思います。けど、たった独りだったからこそあそこまで強くなれたのかなとも思うし。しかしサラ・コナーなら男がいてもちゃんと自力で強くあってくれそうな気もします。ああ、切ない。

何で今さら「ターミネーター」かと言ったら、そりゃ「エイリアン2」のマイケル・ビーンがあまりにカッコいいからですよ。

20日は、あ、20日は9月公演のオファーをかけてた女優さんにお会いしてきました。いろいろ細かいことをお話して、その場で出演を決めてくださいました!
毎回出演者探しは加茂克が担当してるのですが、今回は先に台本があるのでいつもとは違う苦労があったようです。
しかし頑張った甲斐があり、ちょっとやそっとの無理難題なんてなんのその、と言う感じの頼もしい役者さんが揃いました。うひゃー!
こういうメンツで芝居をやるのはなかなか無い体験だなと申しましょうか。また追々ご紹介していきたいと思います。

うん、元気がみなぎってきた!
とっ散らかったら少しずつ片付ければいい、忘れれば思い出せばいいのよ。そうして紡いでいきましょうやな。

そして昨日の夜、燃え滾る気持ちを抱えた私はそのまま一気にホームページの更新をしたのでした。
出演者など、公演の詳細をアップしておりますので是非ご覧ください。

発条ロールシアターHP

ちょっとばかし目が痛くなる色使いですな。なんとかしよう。

そして「パソドブレ」、これまた記憶のとっ散らかってる人、もやのかかってる人がたくさん出てきます。
もやのかかってる人ならお手の物です。って、そんなことも無いけど。

情熱的な「パソドブレ」、クールにドライに挑みたいと思います。