電話とメールによるコミュニケーションの話・2

さて、時は流れ、世の中では電話以上に便利なものとしてメールによる情報及び意志の伝達が盛んになる。
私はメールを送るのが好きだ。感動した映画の感想や日常生活で起きた腹の立つ出来事、独り言のようなものやら社会情勢や事件・事故についての見解、軽いものから重いものまでぱっと思いついた相手にさっと送る。誕生日おめでとうも送るし4月1日には嘘も送る。
メールで遊ぶのが好きなのだ。返信は特に来なくても構わない。相手が「ふうん」と思ったり「おっ、嬉しいな」と思ったり騙されてくれたりすれば満足なのだ(まあ、でも騙された相手からはだいたい返信が来るが)。
しかし世の中、そんな無駄なメールの送受信だけでは成り立たない。数々の業務連絡が私の元に舞い込む。私も送らねばならない。かくして味も素っ気も無い仕事メールがわんさかメールボックスを行き来することになる。気が滅入るので、バカな文体で書いてみたり、バカに丁寧に書いてみたり、口調に変化をつけたりして気分を変えてみる。
そう、業務連絡ならこのように楽しむこともできるのだ。仕事の連絡なんて、今の私には身内的存在(劇団関係者)からしか来ないのだから。
一番辛いのは…