痩せればいいのに

20代の頃まで割と痩せていた私は、太っている人に対して平気で↑こういうことを言っておりました。
別に何か努力して痩せていた訳ではなく、単に代謝が良かったとか、恵まれた体を持っていただけなのですが(あと、かろうじてわずかばかりの筋トレはしていた)。

今、私はあの頃の自分の襟首を引っつかんで言ってやりたい。

「こっちだって好きで太ってる訳じゃねえんだよ!努力もしてねえ奴に言われたくねえや!!てめえだってあと5年10年すりゃ、笑ってられない身体になるんだからな!!」

さて、今の私の身体がたるみにたるみきっていることは事実であり言い訳のしようもありません。はい。
肉体のたるみは心のたるみの現われ。いかに毎日を自堕落に生きているか、見せびらかして歩いているようなものです。

ゆるやかに少しずつ着実に増えている脂肪と、それに反比例して失われていく筋肉。

まずい、まずいと日々思うばかりで、一向に改善の気配がありません。

最近ひとつ思ったこと。
私のように一見比較的痩せて見える人間は、人前で簡単に「私太ってます」と言ってはならないということです。
一緒に話してる人間にかなりの確率で
「そんなことないよー」
と、言わせてしまいます。世の中の人は皆、優しいです。私も一番やばい腹回りとお尻は普段隠している訳ですし。

そんな誰も得しない、愚ともつかないやり取りをする暇があったら、ちっとは努力しろい!と。
己自信が胸を張って自分の身体と向き合える日が来るまでは、いかなる状況においても自分の体型について決して触れずにいなければならないと私は考えます。一度触れてしまえば相手に無用の気遣いをさせてしまうのですから。
自分では体型についての話は振らない、もしそういった話題の渦中に置かれてやむを得ず話に参加せねばならなくなったとしても、決して卑屈な受け答えはせず、万が一「痩せてるよね」と言われたら、どんなに冷や汗をかこうとも笑って受け入れる。それが対話する上でのマナーであり、相手に対しての思いやり、いや最低限の良心ではないかとさえ思うのです。

それもこれも、痩せさえすれば抱く必要のない気配りです。

ああもうホントに、

痩せればいいのに。