そんな訳でミストレイン終演

あっという間に千秋楽より2週間が経とうとしています。
遅ればせながら、ご来場くださった皆様ありがとうございました。

日高ゆりあちゃんがいつも言ってる事なんですが、芝居というのは客席にいらしてくださるお客様あってこそなんだなあと。今回は特に強くそれを実感いたしました。
そしてそんな中、われわれは毎回、百発百中で良い舞台をお届けせねばならないのだなあという、これまた当たり前すぎることも改めて思いました。

さて、そんなミストレインですが。いやあ、ある程度は予想していたことなんですが、賛否両論激しいですね。

もちろん直接感想を聞ける人というのは限られていて、そういう方々は、例え否の感想でもオブラートに包んでくれる訳なのです。でも、こちらとしては優しくない感想も大歓迎なのですよ。ズバリ聞きたいのです。
で、聞いてどうするかって言うと、
まずは自分の意図が伝わっていたかどうか。
次に、伝わってたとしてそれをどう感じたか。
この辺が知りたいのですよね。是非、お聞かせいただけると嬉しいものです。

さて、今回の舞台の一番の見所は主人公でした。とても難しい役でした。時間が経ってもう一度演じたら、また全然違う芝居になるかもしれないような、とにかく役者の精神性が重要な役でした。
ちょっとわかりやすく派手な芝居(本人比)に変えてもらったところも結構ありましたが、基本的には今回の主役を演じた彼には、毎回「能」の世界のようなものを要求しています。

今回も無理難題突きつけるだけ突きつけて、後は見守っているだけでした。
求めれば求めただけ応じようとしてくれる良い役者さんです。杉浦直くん。

彼に対して私は結果としてとてつもなく地味な芝居を求めていますが、それでもお客さんが注目してくれるようなのが面白くて仕方ありません。
表面的には何もしていないようでも、内面的にはフル回転。登場人物のあふれる思いをこみ上げる感情を、役者が理性で抑える、とにかく抑える。大好きです。

とはいえ、表面的にフル回転な芝居をする役者さんも大好きなんですよね。
答えはひとつでは無いのだなあ。

照明さん、音響さん、いつもお世話になっております。制作さん、この度はわがまま三昧でご迷惑おかけしました。感謝しております。
そして役者の皆さん、ステキな芝居をありがとうございました。
登場人物を愛して育ててくれてどうもありがとう。

次回は3月の上旬です。皆みな様どうぞ宜しくお願いいたします。