まさかの涙

次はお待ちかねのベルネル!しかしこの衣裳は・・・。
「男のフィギュアなんて」
という人に衣裳のことを突っ込まれたらおそらく反論できない気がする。
あえてのライサチェクだって、
「フィギュアって未だに正装で滑るのね」
と思われるんだろうなあ。
そー言う人にはとりあえずアイスダンスを観させておこう。

ベルネル選手、今年は崩れなくて良かった!吸い付くような、何の抵抗も感じさせない良い意味でひっかかりの無いスケーティングは観てるだけで気持ちがいい!あんなふうに自由自在に滑れたら爽快だろうなあ。
ああ、かわいいなあ。ベルネル。
昨日も今日も真っ赤なハートをくれたお客さん。あの人はどこの国から来ているんだろう。熱狂的なファンだ。今日は抱擁してもらって良かったねえ。
来年か再来年くらいの世界選手権には、ベルネルの優勝が見たいなあ。ありえない話ではないのだけど、なぜか想像がつかないのはなぜだろう。
そしていずれはプロスケーターになってね!是非!できればまだまだ運と先の話であってほしいけれど。

さあ、次はライサチェク
これがフェロモンを競う大会だったら今大会の優勝は間違いなくこの人って感じ。それならキャンデロロは何連覇してたことやら。ランビエールも敵無しだわ。
日本勢は高橋大輔が出場してない今回は、残念ながら予選落ちかも。チャン選手もだな。ああ、フィギュアの大会で良かった。

しかしながらライサチェクの武器はフェロモンだけでは無かった(当たり前)。
ひょろっと体が長くて(背が高い)、大味とも言える滑りはいつも観ててちょっと落ち着かないんだけど、気迫こもった今日の演技は素晴らしかった。意地という名の底力と、確かな積み重ねを感じた。
スタンディングオベーションは凄まじく、思わず涙。あんな光景、初めて見た。

気迫と言えば、その直後、最終滑走のジュベールも凄かった。演技前、リンクにあがったジュベールの体からは、オーラが立ち昇ってたもん。
去年初めてジュベールを見た時には正直あまり面白みを感じず、パワーはあるしジャンプも文句なしだけど、まあ私の好みではないなと思っていた。
けど、今年の滑りは随分とバリエーションがあり、スピンなんかもこんなにうまかったっけと驚くほど。

ダブルアクセルの転倒には思わず叫んでしまった。

もうちょっとだけ、つづく。