テレビっ子

今日もものっすごいとりとめのない話だけど。

年末にひかりテレビの再契約をしてから、暇さえああればナショジオチャンネルばかり見ている。
お気に入りはシーザー・ミランの犬番組とか「メーデー!」とか。最近だと「野生に生きる」が面白かった。文明を捨てて(というか上手いことつかず離れずで)生きる人たちの話。
先週始まったばっかの「台湾特殊部隊・フロッグマン」にも注目。

さてこないだもナショジオをつけっぱなしにしていましたらば、
「…この後は『地球45億年物語』、ナレーションは古谷徹…」
って番宣が流れてきたんで、慌てて録画したのだ。古谷徹さんですよ!アムロですよ!ヤムチャ様ですよ!
ナレーション誰々、っていうのは余程それを売りにしてる場合しか言わないものでしょうな。私はまんまとそれに飛びつきました訳ですわ。

宇宙の塵・ガスの状態から地球が生まれ〜ってとこから始まって、生命の誕生、恐竜時代、地形の大幅な変化、そして人類の祖先が進化を遂げ…という地球の歴史を、なんかSFチックな乗り物に乗って追って行くみたいな演出。コックピットの窓からその光景を眺めているみたいな画で、まるでその乗組員かのようなナレーションを古谷徹さんがするのだ。

ああ、古谷徹さんだわあ…と、心地よいあの特徴的な声が耳でとろけていくのだけど、でもこの聴き慣れた声は不思議とアムロでもヤムチャでもないなという。声は一緒なのにまったく別人なのだ。
改めて声優さんって凄いなあと。
そう思ってるうちにいつしか内容にひきこまれていった私は、まさに番組制作者の意図通りの良い視聴者だったわけですが。
大変化が起こってる時にあえてぽっかりナレーション無しの時間があったりして構成も上手かったのだな。

そんでその数日後。
番組欄で見かけて面白そうだなーと録画した「地下6400キロの旅」。いざ観てみたら番組冒頭に「ナレーション:池田秀一」の文字。
池田秀一さん!シャアですよ!
なんかそーいう縛りでやってるんでしょうか。なんかわかんないけど得した気分。


そんなこんなでナショジオチャンネル中毒なのですが、
ナショジオの合間にフィギュアスケートの放送をせっせこ録画したり、映画チャンネルで映画観たり。観るのが追っつかなくてとりあえず録画して放置してあるものも山ほど。

ケーブルテレビを観られる環境さえあれば、私もういつ隠居してもいいかもしんないって感じ。


子供の頃は何が好きだったかな。
アニメばっかり見てたけど、アニメ以外もいっぱい見てたなあ。

初恋はカイ・シデンだったな。
それから太川陽介次元大介明石家さんまヤムチャ鹿賀丈史…二次元と三次元がごちゃまぜですな。そして子供の頃から発情してたんだな、私は。
名前覚えてないけど「アーノルド坊やは人気者」のお兄ちゃんも好きだったな。まだ少年っぽい頃が特に可愛かった。白人のお姉ちゃんの名前は憶えてる。キンバリー。
私記憶力無いのになあ。覚えてるもんだなあ。

中学に入ってからはダウンタウンウッチャンナンチャンにめちゃハマりしていった。その頃はアニメは藤子不二雄先生のと宇宙船サジタリウスくらいしか観てなかったかもしれない。あ、ハウス名作劇場も観てたかな?ドラゴンボールZってあれいつ頃だっけ?フリーザ倒す直前くらいまでは観てた筈なんだけど。
子供っぽいかなと思って同級生にはあまりアニメの話はしなくなって、そのかわりダウンタウンの話ばっかりしてたっけ。


そう、記憶力が無いからこそテレビのおかげで記憶を呼び起こせるってのもある。明確ではないけどおぼろげにでも。

楽しかったなあ幸せだったなあ。っていう思い出ばかり。

午後の、ちょっと暗い居間でだらしなく寝っ転がって、全然意味が理解できないくせに「猿の惑星」を眺めてた自分の姿を思い出せる。
ずどーんとでかい、下がスピーカーみたいになってるテレビのチャンネルを、ガチャガチャ回してムーミンを見てた時のことを思いだせる。
姉が楽しみにしてた手塚治虫のアニメが始まった途端に、兄と大喧嘩してうるさくして姉に怒られた時のことを思いだせる。
「ひとつ屋根の下」を楽しみに観て、観終わった後に片思いの男の子とどちらからともなく電話し合って、今日も面白かったねー、江口かっこいいね、いやチイ兄ちゃんだろみたいなやり取りをしてドキドキしてたのを思い出せる。やっぱいつでも発情してるな、私は。


芝居も笑いも音楽も、ライブがとっても好きだし面白いと思う。
けど、私はテレビと一緒に育ってきたし、テレビというものが好きだなあ。
たまーに地上波つけたら、面白いなって思うし。
くだらないバラエティでも、ただのニュースでも。