花見ライブ終わっちゃいました

花見卓哉3人芝居「こちら中野区新井薬師前派…HA…ハ…花見とひょんな仲間たち」終演いたしました。師走の平日にも関わらずご来場くださった皆様、どうもありがとうございました!

あっという間に本番を迎え、何やら余韻に浸る間も無く打ち上げも終え、私は未だぽかーんとしています。

しかし、良いライブでした!面白かった!
ライブ中ちょくちょく、オペレーションブースにいる音響のヤマダンと照明の則末の笑い声だけが響くというシーンもありましたが、いいんです!
みんな笑いたいところで笑って、笑いたくないところでは笑わない、ああなんて素晴らしきお笑いライブ!

去年の単独ライブの倍くらい大変だったけど、今後の可能性が広がったことなども含めると去年よりも更に良い公演だったと思います。
いやー、お笑いってホントいいもんですねっ!

今回は3人芝居+ピンネタということで、「いわゆるお笑い」と、「芝居のお笑い」との融合が上手くできるかなというのが個人的な懸念事項でした。
まあ、終わってみましたら思った以上にうまくいった点もあり、思惑と外れてあれっ?と思った点もありという感じでしたが、おおむね成功といったところでしょうか。
でもまあそんなもんです。どんなに練って考えて試行錯誤しても、やってみなくちゃわかんないんです。ああ、そんな当たり前のことがなんて新鮮なの!

私は、お芝居とお笑いをまったくの別物というふうには捉えてないのですが、久しぶりに「お笑いライブ」をやると、ああ、やっぱお笑いっていいなあ!と強く実感するのであります。と同時に、お芝居もお笑いも基本的な部分は変わらないんだなあとも思い、お笑いづくりの良い部分を芝居の稽古に取り入れていきたいなあなんて思うのです。

次回の4月公演は、ちょっと珍しい面白いメンツも揃うことですし、稽古にも新しい風を入れようと思ってます。これから加入する予定の新人くんには過酷な稽古かもしれませんが、そのぶん芝居の面白さを実感してもらえるんじゃないかなという。

ああ、早く稽古を始めたいです!役者はもちろん、スタッフの皆さんにも面白いことしてもらおうと目論んでます!うひゃー!
発条もようやく10回まで終えて、これからはもっと自由にやっていけそうです。ああ、ワクワクする!誰よりもきっと私が一番4月の芝居を楽しみにしてる!!
私やっぱり、何より自分が楽しむことが一番のモチベーションになるんだなあ。って、モノをつくる人間としては当たり前か。


さて、3人芝居はこれ以上無いというメンツでやれたのも良かった訳です。
以下、ちょっと恥ずかしい出演者評論です。思い入れが強いので飛ばし読み推奨です。

まずは杉浦直。
発条ロールシアターに関わって5年。彼にはいろんな苦手意識を植え付けまくり、辛い評価をしまくった5年間でしたが、今回本人が新しく発見できたことを活かしてこの先も更に精進していってほしいなあと思います。
今回は、自他ともに認める不器用マスター・花見卓哉から、「直くんは不器用だから」と何度も本気で言ってもらえたことが、彼の殻を破るきっかけになったんじゃないかと。なってればいいなあと、そう思います。
お客様からいただいている高い評価と、我々がつけている辛い評価は、決して剥離してる訳じゃなく表と裏なんだよということに気付いてもらえたらなあと願っております。こんな精神論じみたこと、どんなに他人から言われたってピンとこないもんね。本人が実感しナイト!頑張らナイト!やるっきゃナイト!

それから日高ゆりあ
誰もが認める愛らしくて華のある女優さんですが、常々「それだけじゃない!!」と私は心の中で叫んでいた訳です(勿論彼女をよく知るお客様はとっくにその実力をわかっていることと思いますが)。
しかしこの人、いわゆる「上手い」という演技をするタイプではありませんが、芝居の本質みたいなものをちゃんとわかっているよなあと改めて認識したのであります。
それが出来る人っていうのは、台本があろうと無かろうと、即興でやろうと稽古し尽そうと、まるでぶれずに芝居ができます。感覚と理性のバランスが上手くとれていると言いましょうか。
まあでもどんなに成長していこうと、お客様には今までどおり、可愛くて華があって観てるだけで人を笑顔にしてくれる日高ゆりあを堪能してもらえればいいかなと。私も堪能させていただきます。
いやあ、私の知り得る中で最高の女優です、日高さんは。
この言葉に説得力を持たせるためにももっともっと世界を広げたいなあ、私。


そして花見卓哉。
兄さんは久しぶりのライブでドキドキもんだったそうですが、どんなに歳を取ろうと成長しようとブランクがあろうと、人から愛される性質というものは衰えることがないのだなという見本のような人です。
そんな花見卓哉を皆様にお披露目する機会をこれからもつくっていきたいし、一緒に成長していきたいと思っております。
私、恥ずかしげも無く「大好き!」と言える相手は世界中にただひとり、花見卓哉だけです。
お客様、共演者、そしてスタッフの面々も、みんな同じ「花見卓哉大好き同盟」なんだろうなあ。
それって平和で、実に楽しいことです。

スタッフのヤマダンは、花見卓哉にとって時には大事な相方であり、時には導くべき後輩であり、時には頼りになるブレーンだった訳ですが、今回のライブで、そういうのを超越した唯一無二の大事な存在であることを見せてくれました。
適当な言葉が思い当たりません。
お笑いって、プレイヤーと、信頼できるスタッフとの絆が凄い。
ライブ全体を随分と助けてもらって私も勉強になりましたが、彼はみんなの共有財産というよりも、発条においてはやはりあくまで花見卓哉の脳味噌であり片腕だという認識を忘れずに、今後も一緒にいろいろやりたいなと思います。

加茂克は初の舞台監督と受付で、本公演並みに疲弊していました。お疲れ様です!


面白いのは、出演者とスタッフ計6名、全員が全員新しい発見をし、シビアな反省と、そして今後の課題を手に入れられたという点でしょうか。なんて無駄の無い良いライブなんでしょう。理想はともかく現実には、なかなか全員がそういうものを得るってのは無いんじゃないでしょうか。良かった良かった。


そういえば、忘れちゃならない福丸伯爵。今回はちょっとお手伝い、と言いつつも照明の仕込みと初日の様子見と舞台バラシとで、結局会場入りから3日間通いで手伝ってくれました。車も出してくれました。すっげえ助かった!ありがとう!

あと、行けなくてごめんねとお酒を差し入れくださったEL兄&Tぢさん、そしてS姉さん、ありがとうございました!!

あー楽しかった。
次回の花見企画が早くも立ち上がりつつあります。皆さま、また来年お会いしましょう!
その前に初夏あたりにミニライブが出来たらいいなあと思いつつ。

いつまでも花見卓哉が皆さまを笑顔にできますよう。
発条ロールシアターはその「場」を作る手助けをするのであります。
ああ、実にめでたし。