発条飲み

発条ロールシアターの構成員は3人います。
主宰の加茂克、脚本・演出の則末、そして小間使いの前田ゼン。

そういえば3人だけで飲んだこと無いよね、ということで発条飲み会を企画したのでした。
時は金曜の夜。うきうきです。

駅で落ち合って、事務所の近所の安くてうまい焼き鳥屋に行って、さて乾杯!と思ったら、加茂克と前田ゼンがおもむろに書類とノートを広げ始めました。まさかの打ち合わせタイム突入です。

ええええーとのけぞる私にお構いなしに、結局約2時間ほど、次回公演の稽古日程と稽古場取りのノウハウについて綿密な打ち合わせをしてやがりました。
その間私は一人、焼き鳥だの野菜串だのモツ煮だのキャベツだのお新香だのをつまみ、酒を飲み・・・。
そうしてようやく打ち合わせが終わったと思ったら、
「よし、帰ろうか」

さすがにそりゃないだろうと私がいきりたったので、とりあえず2軒目に行くことになりました。

2軒目でようやく普通に飲み始め、次回作の構想なんかを語りつつ皆ほろ酔いに。ようやく盛り上がってきた!
しかしそこで唐突に前田ゼンが、
「じゃあそろそろ僕バイトの時間なので・・・」

えええええーーー!再びのけぞる私に、加茂克が追い討ちをかけます。
「俺、眠くなってきちゃった」
えー・・・

こうしてものっすごい不完全燃焼の中、発条飲み会は幕を降ろしたのでした。

その後、あまりに飲み足りなかった私は近所に住む酒飲み役者を呼びつけて、朝まで飲みました。そっちの方がよっぽど盛り上がったわ。
しかし、身内飲みがさっぱり盛り上がらないあたりがまた発条らしくっていいのかな、なんて思うのはさすがに無理があるでしょうか。

加茂も前田も酒好きなんだけどなあ。
でも、いかんせん、人として不器用なんだよなあ・・・。