万有引力!!

先ほど「演劇実験室◎万有引力」さんのホームページを覗いて、トップに掲げてあったそのあまりに力強い文言に震えてしまいました。

いやあ、かっこいいなあ。力強い。力がある。うん、強い。揺ぎ無い。
「我々は常々・・・」のくだり、しびれるなあ。

万有引力といえばかれこれ15年前、私が上京して間もない頃に初めて自分で選んで観にいった芝居がここでした。
下北沢のスズナリという劇場で、ぎゅうぎゅうの座席(低いベンチシートだった気がする)に心躍らせて座ったのを覚えています。

やがて客電が消えると共に地の底から響くような太鼓の音が聞こえ始め、暗闇の中の太鼓の音はそれだけで結構怖いのに、次第に点き始めた舞台上のうすらぼんやりとした明かりの中では白い顔の人達がうごうご蠢いているのが見えるのです。
そんな悪夢のような幕開きの中で、私は見も知らぬ隣の席のお客さんに今にもしがみつきたい気持ちを抑えておりました。ホント怖かったよ。

芝居の内容の方はあまり覚えていませんが、これは何となく世界観を楽しむものなんだろうか、という柔軟な感想をもった覚えがあります。そもそも寺山修司すら読んだことなくて何ゆえ万有引力を観に行ったのかよくわかりません。

そういえば実家にいる頃、既に東京にいた姉がお芝居のチラシをたくさん送ってくれたことがありました。他にも、当時まだ全国ネットじゃなかったダウンタウンの番組を録画したビデオとか送ってくれたっけなあ。改めて、なんて良いお姉さんなんだ。ありがとう。
そのチラシの中に月蝕歌劇団もあって、やっぱり観に行ってみたいと思ったもんです。何でなのか。

ただ今でも「万有引力」とか「月蝕歌劇団」とか「天井桟敷」とか「鳥獣戯画」とか、そういう劇団名には心惹かれるものがあります。何か知らないうちに刷り込まれてるんだろうか。

「劇団 動物電気」という名前も折込チラシで初めて見た時すごく印象的でした。漢字の劇団名が好きなんだろうか?
動物電気さんはその後にちょっとしたご縁ができて公演を観に行きました。主宰さん、看板役者さん、ともう1人ものっすごい面白い役者さんがいたなあ。それももう随分前の話ですが。8年くらい前?
猫のホテル」も面白かったなあ!これもきっかけは名前だった。

例えば街角で目を引くチラシを発見して観に行く芝居もありますが、私の場合は劇団名に引かれて観に行くことも少なくありません。
やっぱり劇団名ってその劇団の顔なんだなあ。