女性専用・2

巷に氾濫するレディースデーや女性半額のサービスにほいほい食いついている以上は、痴漢にもセクハラにも男尊女卑にも文句が言えなくなってしまう。
経済的擁護を受けて女性専用車両に引っ込んでいるようでは、
「餌を与えて一ヵ所にまとめておいて、たまにうるさい事を言い出した時にはガツンと脅せばいい」
という、女が家畜だった頃に逆戻りしてしまうのだから。

男からも、同族である筈の女からさえもヒステリーと罵られ、それでも闘って来た先輩方の功績を無に返すことは、私はしたくない。

男と女がお互いに尊重しあい、助け合い、惹かれ合って共存していく世の中になるよう、だからこそ今はまだ過敏に闘っていきたい。

頻繁に痴漢に遭いノイローゼ寸前の女性と、痴漢の冤罪に怯え心の休まらない男性の為に生まれた「女性専用車両」。
それは問題の解決ではなく、闘いに疲れた渦中の人々の一時的な休憩所に過ぎないという事を、忘れてはならない―。

とね、真剣に語っているところに
「女性専用パスタ屋」

…腰砕けになりますよ…。