お笑い好きな人たち

花見ライブ稽古の後に、花見にいさんとヤマダンせんせいと飲みに行ったのですが、お笑い好きな人たちの話が聞けて楽しかったです。
私も好きだけど、私のそれとはちょっと違う、なんつーか現役のお笑いの人の感覚というか。

そういえば昔、自分の所属してた劇団のライブがあまりに面白くて昼の回も夜の回も客席の後ろでずーっと見てたのを思い出します。
自分のネタの前は練習があるので見てる場合じゃないのですが、自分の出ない回とか、出番の後なんかはほんとずーっと。
私に限らず、自分の出番以外はそんな風に客席の後ろでライブを見てる芸人さんは多かったです。それはそのライブに限らず他のライブであってもよく見る光景で。
そう考えるとお笑いやってる人のお笑い好き度がわかります。
人のネタは見ないよ、という人もそりゃいるでしょうが。

2時間超えの長いライブ、満席の暑い客席の一番後ろに更に芸人がぎゅうぎゅうひしめきあって、時には混み過ぎて全然舞台が見えないことすらあったけれどそれでも人の頭の隙間から覗くようにして見ながら、みんなガンガン声出して笑ってたなあ。


お芝居とお笑い両方の経験があり、かつ観るのも好きな私ですが、一般のお客さんにとっては断然お笑いのほうが受け入れられやすいものだと思ってました。
例えばお芝居の、時間軸が前後したり別の場所の話が同時に展開したり等々の「芝居のお約束」は、見慣れてない人には理解しづらい。それに気付いてからはあまり「お約束だから」と安易な手法を使わないようにはしています。何も考えずに定型をはめてる芝居って、やっぱりベタッとつまんなくなるし。泥臭くなりがちですが、自分の頭で考えたやり方で積み上げた芝居の方が私は好きだし、できるだけそうしたいと思っています。まあ理想としてね。

対してお笑いの方は、よほど変なネタじゃなければ、理解しづらいということは少ないんじゃないかな。何となく感覚で面白い、ということは伝わるんじゃないかな。門戸が広いなーなんて…

思ってたんですが!最近ふと、そんなことないことに気付いたのです!

やっぱ、お笑いも見慣れてない人からみたら、「どういう風に楽しめばいいかわかんない」という感想が多少は出るようなのです。
テレビのバラエティとかネタ番組を見てる人口が多いぶん馴染みの少ない人の数は舞台に比べると少ないと思いますが(テレビドラマや映画を観る人は多くても、舞台のお約束は舞台独自のものだったりするので)、やっぱり見慣れてない人にとって理解しづらいのは同じなようで。

そういえば漫画の読み方がよくわからないっていう人もいたもんなあ。
私だって音楽の楽しみ方がわかんないとか言ってる時期もあったもんなあ。
そういう考え方でいくとあれだけ憎んでたネタ番組のテロップもお笑いに馴染みの無い人を引き込むには効果あるのかもなあ。

お笑いに興味が無いのにお笑いライブに来る人は少ないですから別にだからどうということもないのですが、それに気付くのと気付かないのとじゃ違うかなと思います。何がどう具体的に変わるかはさておいて、私の個人的な気構え的に。


ちなみにお笑いをやってた時はネタ見せ会場であっても他の人のネタに声出して笑っていました。
会場があったまって自分たちの番でも笑い声がおきたらやりやすいかなという戦略もあった気がします。勿論つまんないネタでは笑えないし笑ってもらえないですが。

笑うにしろ笑わないにしろ少なくとも「自分が不利になるからライバルのネタでは絶対笑わない!」みたいな考え方をしてるお笑い芸人には私は会ったことはありません。単純につまんないから笑えないとか、真剣に観てる故に笑えない、ということはあると思いますが。
なんかこう、シンプルでした。


さて花見ライブまであと2週間ちょいです。
花見卓哉の考えるネタは相変わらず(演じるのが)難しいネタばっかりで、まさに自分で自分のクビを締めています。
しかしながらこうしてじっくりネタをつくり、稽古して、みんなでディスカッションできる毎日が幸せだなあと。観てるだけの私は気楽に思うのです。

や、気楽にしてる場合じゃないんだった!
私もいちおうやることはあるんだった!

とにもかくにも本番がすごく楽しみなのです。
是非ぜひ皆さま観に来てくださいませ。


花見卓哉ひとり舞台
「シーズン・イン・ザ・花見サン」

2014年7月5日(土) 於 江古田「兎亭」

開演:15:00/20:00
※ライブ時間60分予定。開場と受付開始は開演の30分前。

料金:1500円ぽっきり!
※開演5分前より当日券のお客様をお席にご案内します。それ以降のご来場につきましては、ご予約のお客様でもお立見になる場合がございます。席数に限りがありますのでご了承ください。でも、立ち見でも楽しいですよ、きっと!ほんの60分程度ですし!


出演・構成:花見卓哉
構成・演出:則末チエ、ヤマダン
テクニカルスタッフ:宮本雅行
舞台監督:加茂克
協力:福丸伯爵、兎亭


兎亭への行き方など、もろもろ詳細ページはこちら!!

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日記更新もちょこちょこしているようなので、是非覗いてあげてみてくださいませ。

土用の丑の日直前は、土曜のお花見で!
お待ちしております!