しらぶもの

タイトル。
別の言葉を打とうとしたらミスタッチでしらぶものになってしまいました。
しらぶもの。しらぶもの。

なんでしょう、これは。


【その1】
しらぶ→しらむ→「白むもの」。白むは「白くなる」なので、白くなるもの(人)。今調べてみたら白むには「ひるむ」という意味もあるそうです。鼻白むという言葉がありますが、あれは興ざめするとか、やっぱちょっと気持ちが引けるような意味ですね。

とすると「しらぶもの」は、「ひるむ者」ってとこでしょうか。白から転じて「白ける者」はどうでしょう。


【その2】
しらぶそのものだと白布というのがあるようです。山形県の白布温泉ですって。

山形県米沢市白布温泉白布温泉のご案内

ちょっと観てくださいよ、このホームページ!トップの「今日の白布」って、毎日じゃないけど凄いマメに写真をアップしてるっぽいですよ!美しい〜。
素晴らしい広報宣伝努力です。
山形かあ。行きたいなあ。そんなに遠くないよねえ。

写真をクリックすると種田山頭火の句と、とんぼが花にとまっている写真。(※だからといって種田山頭火の縁の地という訳では無いようです。自由俳句がこのホームページの雰囲気ととてもマッチしています)
『神無月』とあるところを見ると、この句と写真も季節毎(月ごとかな?)に更新されてるのでしょう。
その下にはホームページの管理人かもしかさんのこれまたステキなごあいさつに替えた言葉が載っており、更に今の白布の写真が続き・・・
ページの一番下にはなんと李白の詩まで!

これはステキなページに出会えました。眺めてるだけでも楽しいのでこれからマメにチェックすることにします。

とは言え「しらぶもの」が「白布者」だと、かなり限定されてしまいます。白布のくくりでどれだけお話が広がるでしょう。この土地を舞台にした物語なのでしょうが。


しかし、いずれの語を使ってもどうしても時代劇の匂いがします。
現代劇あるいは洋物にはならないものでしょうか。


と、「シラブル」というのを発見しました。英語です。


【その3】
「シラブル」。日本語に訳すと「音節」らしいです。
音節、音節・・・なんでしたっけ。
一通りいろんなページを巡ってみたもののまったく説明が頭に入ってきません。目が言葉をとらえられません。
うう・・・。

・・・ええと、どうやら日本語で言うところの(外国語は知らんです)母音(アイウエオ)、またはその母音の前後に子音がくっついたもの、だそうです。
つまり、50音のひとつひとつの音は、それぞれ「音節」なんですね。あと、それにS音とかがくっついたものも多分1音節として数えるのかな。

例えば「明日」を発音するとasuで、「a」「su」の2音節ですが、
あスだとしたらasで、それだけで1音節なんですね。日本語でそういう言葉ってちょっと今思い当たらないので適当ですが。

音節ってじゃあ、発音できる最小単位なのかしら。息抜くだけのs音(「ス」)は、音節に入らないってことかな。

たぶん、です。もう全然わかりません。そして、ただの好奇心を満たす以外にこの言葉を知る利点も活かす場も思い浮かびません。
いつか誰かに「音節って何?」と聞かれた時に役に立つかもしれませんが、そもそも上の解釈があっているのかどうかも現時点ではわかりません。

このように中途半端に調べるのが一番良くないですな。

だいたい「しらぶもの」に「シラブル」を嵌めこむのは少し無理があります。2番目3番目の補足の意味ならともかく。


さて、いろいろ当たってみましたが、一番当てはまりそうなのはやはりこちらでしょう。

【その4】
しらぶ→調ぶ。調べるの文語形。

ですよね!そんな気はしてました!
「しらぶもの」はつまり、「調べるもの」です。それもおそらくは「物」ではなく「者」でしょう。
「調べる者」。

ようやくたどり着きました!
そもそもですね、私は「調べ物」というタイトルにしたかったのです。
正確に言うと、
「調べ物の多い脚本家」
です。だっさいタイトル!全然元ネタをもじれてないし!

要は、脚本書くんでも日常生活を送るんでも、調べないと何も言葉にできないくらい日本語も歴史も社会情勢も文学も、何もかも知らない知らな過ぎるって話です。まあいつも書いてることなのですが。
で、たまには日記も何かを調べて書いてみたいなあと思ったのですが、図らずもこんなことになりまして。
日記に願望を書く前に達成してしまいました。不言実行。おお。いっぱい調べたよ、インターネットで!

ところで、普段台本を書く時などは基本的に紙媒体で調べています。あまりにも見当のつかないくらい知らないことはネットである程度絞り込みますが、そこから先は各図書や辞書を使います。
余白や遊びのまったく無い場所(=ネット)だけを使っていると、得た情報を取捨選択しにくいということと、知識がそれ以上広がらないからというのが主な理由です。あと、うんと細かいことを調べる場合はネットだと絞り込みが(私には)難しくて、訳がわからなくなってしまうので。

しかしこの日記を書きながら白布温泉のステキなホームページを見つけたり、音節と言う、おそらくしっかり覚えようとしたら気が遠くなるほど広大かつ深遠なる学問の中の、さわりだけを拾ったりというように、砂漠で当てずっぽうに宝探しをするような時にはネットはとても役に立つんだなあと改めて思いました。

それから特定の道具の使い方や料理のレシピ、それに例えばワードやエクセルの機能についてなどを調べるのはネットが便利ですね。紙媒体から探ろうと思ったら私は一瞬で挫折するでしょう。

ともかく、心に余裕がある時にはネットの海を漂うのはとても楽しいものだと改めて思った次第であります。
きっと、「何を今さら」と思われる方も多いことでしょうが。
私はまだまだインターネットを使いこなせていないわけです。


今日の日記内容を要約しますと、
「いつもネットを軽んじて時には蔑視するような発言すらする私だけど、ちゃんとインターネットの良さもわかってるよ!」
という言い訳でした。

今日の私はしらぶもの。
楽しかったです。