我に自由を
人に作ってもらったお料理を食べるのが大好きだ。
こう、目の前にはい、と出された時の嬉しさと言ったらない。
幸い食べられないものや嫌いなものは無いので、何を出されてもだいたい嬉しい。
mixiのプロフィールに好きな食べ物を書いたらものすごい量になってしまい、削ろうと思って吟味したもののひとつも削れなかった。いっそ、「好きなもの：食べ物」と書こうかと思ったくらいだ。
ちなみにこんな↓
うに、えんがわ、あんきも、北寄貝、カレー、羊の肉、餃子、皮なし蒸し餃子、麻婆豆腐、揚げ出し豆腐、昆布巻き、もやし卵炒め（たまに豆腐入り）、ゴーヤチャンプル、ローストビーフ、ベーコン、馬刺し、レバ刺し、砂肝、ホルモン、ほうれん草、アスパラ、ブロッコリー、枝豆、オクラ、くわい、里芋、山芋、長芋、きゅうり、アボカド、アーモンド、ジャイアントコーン＆ポップコーン、焼き豆腐、湯葉、海産物全般、ナマモノ全般、内臓全般、かたい固まり肉を焼いて塩をふったもの、ウィスキー水割り、日本酒、ソルティードック（等ウォッカ系飲み物）、梅酒、焼酎、バリ焼酎アラク、ブランデージンジャー、麦茶、日本茶
後半飲み物も入ってるな。海の幸とか生もの・ホルモン系はキリが無いので最後の方でひとまとめにしてる。そのひとまとめに入らないくらいの強者が、冒頭の4つというわけだ。
カレーと餃子は殿堂入りね。
好きな飲み物、今ならホッピーも追加だな。逆に梅酒はそんなでもないかも。ブランデー梅酒は好きだけど。
ちなみに豆腐は大好きだけど扱いとしては水みたいなものなので書いてない。水もよく飲むけど、
「好きな飲み物：水」
は無いだろう。でも無かったら私は辛い。生命維持活動の問題以前に、他のなんでもない、水が飲みたいんだ。
そんな感じ。
甘いものは好きじゃないと言い張っているけれど、人からもらったりすると何故か喜び3割増しくらいになる。どうこの乞食根性。
まあ余程お腹空いててかつ疲れてる時でもない限りはあんまり量は食べないけど。
私にとっての別腹は甘いものじゃなく、生ものとか肉とか濃い緑色の野菜とか豆とかそのへんだ。
そんな、食べ物に関しては割と懐の広い私だけど、宴会でよく使われるコース料理というものが好きじゃない。
そりゃ食べ物を注文する手間は省けるかもしれないし、大人数になるほどコース料理の方が都合がいいのはわかる。たいていはコース料理と飲み放題がワンセットなので、そうした方が飲み代が安くなることも多い。
が、しかし。
今まで宴会についた料理が余らなかったためしがない。
嘘。ちゃんと食べきった時も生涯で1、2回はあったかもしれないけれど、でも大抵余る。
まずそれがイヤ。生産管理をされた牛や豚や鳥が、一生涯自由になれずその命を人間に完全に管理され、喜びも楽しみも思うようにならないままただ殺されてきたそんな牛や豚や鳥が汚くテーブルの上に残ってるのが本当にイヤ。
殺して食うのがイヤなんじゃない。殺したのに食わないでゴミ箱に捨てるという行為がイヤなんだ。
で、食べ放題じゃなければ結構注文しても残らない（様子見ながら必要なだけ頼む＆多少残っても最後に食べて帰れる程度）ことを考えたら、みんなめんどくさいこと言いださないだけで、自分の希望じゃない食べ物を出されるがままに食べるってことがそんなに好きじゃないと思うんだよねえ。
もちろん高い店の美味しいコース料理の話ではない。
はーい、飲み会しまーすとか忘年会しまーすとかの大雑把な料理の話ね。
あと、これは公言するのがはばかれるのだけど、
自分の自由にならない食事があまり好きじゃない。
何でも美味しく食べられるけど、食を強制されるのが嫌い。
個人間で作ってもらう場合の話じゃなく、お店に行って食べる場合において、好きなものを好きなように食べられないのがイヤ。
だから多分、頑固おやじが食べ方をしのごの言う店は、美味しくてもストレスたまりそうだから行かない。
「うるせえ！まずはこっちの好きにさせろ！！」
と言うような人間はそういう店とは合わない。
同行者が人の好みも聞かないで勝手に揚げ物ばっかり注文したりしたら、やっぱそれも腹立つかな。
まあ、そんな特殊な人とは飲んだこと無いけど。
そうかわかったぞ。
かつてスポンサー的な人におごってもらって食事に行くのがどうしてあんなにイヤだったのか。
相手に気を使わなきゃいけないからだ！
上手い人、社交的な人、賢い人はさ、相手を良い気持ちにさせつつ自分も楽しんでみんな幸せ、ってのができるんだけど、私そんな努力しようとすらしなかったもんなあ。そりゃつまんないさ。それはきっとお互いに。
っつーか気を使う食事なんて、食べ物に集中できなくて嫌。
割り勘ならば、例え目の前の人に気をつかいつつでも、食べ物に集中することは許されるだろう。私の中ではそういう理屈だ。
だからお友達的な関係の人や好きな人にごちそうしてもらうのも苦手なんだ。そうか、15年くらいずっと抱いてた謎が解けた。
相手を財布扱いしたくないとかなんか的外れな理由だと思ってたんだけど、そうか。
食べる時は自分の好きにしたいんだ。
例外的に、トルコ料理をご馳走してもらった時はすっごい堪能したな。
料理が美味し過ぎたので我を忘れて料理に集中できた。一緒に行った人もホント頭良くて楽しかったし、気を使わずに楽しめたからかな。いや、それはそれとして上手く気を使えよって話なんだけど。
フグをご馳走になった時は、有り難いけど正直自腹で１人で来てもっとフグに集中したいと思った。
酒は好きだけど食べ物ほどの執着は無いから、おごってもらうなら酒がいいな。
この食い意地、私この世に生まれる前は餓鬼だったんじゃなかろうか。
のぞき趣味のある町人だった時もあるので（だから今、目が弱い）、その後で餓鬼道に堕ちたのかな。
前世とかまるで興味無いけど勝手に想像する分にはおもしれえな。
そういえば今まで食べたものの中で「こりゃダメだ」と思ったものが二つある。
一つは、某チェーン居酒屋の刺身盛り。匂いのついた包丁とまな板で切ったみたいな味。というか匂い。たいていのものは美味しいと感じる私の舌が受け付けず、一切れ食べて残した。
男と一緒だったので苦情すら言わず。今なら言うな。クレームというよりも事実を述べねば。
もう一つはパクチー。クセのある食べ物どんと来いだったのにこれは一口が限界だった。
しかしリベンジしたいぞ。
