何の踏ん張りかってえと

「歳をとると踏ん張りがきかなくなる」
という言葉をよく耳にします。
確かに20代の頃には稽古して打ち合わせして寝ないでデート行ってバイトしてまた稽古して・・・という忙しさも苦じゃなかったのが、30半ばを過ぎたくらいから、1日にあまり予定を詰め込みたくないなあと思ったり、デートする時間を削ってちょっと寝とこうかと思ったり、確かにちょっとずつ元気が無くなってきたりするようになった気はします。
けど、冒頭の言葉を実感するほどの歳でもなし、まだ無茶しようと思えばできるし。
と。
思っていたのですが。

最近ものすごく実感します。
ホントに、昔と比べて踏ん張りがきかなくなってる。明らかに。

何がって、肌が!

確かに肉体にも疲労は蓄積しやすくなった。けど、ちょっと寝てちょっと食べれば回復はします。
が、肌には疲労の全てが現れる!
昔はこんなこと無かったのに!!
もう地盤から劣化してて、それが表面に現れてきてるんでしょうな。

面倒な思いしてスキンケアを続けてても、一晩不摂生しただけで全てが無にかえる。
化粧を落とさないで寝てしまったり、乾燥したままケアもせず放置していると、翌日には年齢が5歳くらい上に見えてしまう。
そんな肌。

身体はストレートですよ。運動すれば筋肉つくし、疲れてもすぐに回復する。もちろんここの部分が将来的には今より衰えるのでしょうが。私の人生に寄り添って、時には叱咤して、時には慰めてくれるような、そんな相手。共に歩んでいける、信頼できるパートナーという気がします。
しかし肌は、本当に気難しくて。
やってもやっても果ての無い旅をしているような、絶対に勝てない相手に勝負を挑み続けているような。
そんな疲労感に襲われます。
なーんか、自分の肌ながら、一生わかりあうことのできない相手って感じ。

今一番気になるのは、ズバリほうれい線です。鼻の脇から口の横あたりにすいっと線が入ってる。
こいつがあると、ホント老けて見える。
彫りの深い顔のほうれい線とは意味が違います。この平面顔に浮かぶほうれい線は、ホントにただの老けの象徴でしかない。
額の皺は相変わらずだけど、こいつはもう、なんかもう大した問題じゃないように思えてきた。他が目立ち過ぎて。もう20年以上つきあってるから見慣れたし。

首の皺はねー、油断するとひどいです。こいつはおそらくパッと見ほうれい線より目立つんじゃないかと。
額の皺と同じくらいの付き合いですが、歳とってくるとひどい。
私が巻き物(ストールとかマフラーとか)を好きな理由は首の皺隠しをしたいという、深層心理の現れだったのかもしれません。泣ける。
しかし首の皺は、保湿してマッサージすると、少し目立たなくなるので(気休めかもしれないけど)、これ以上ショックを受けないためにも毎日地道に可愛がっています。

毛穴も目立ってきたけど、こいつらはお化粧でカバーできる程度なのであまり深刻な問題ではありません。
そして、これ以上どんなスキンケアをしたらいいのか追及する気も起きないので、とりあえず現状のままいこうと思います。

何をやっても歳には勝てない、という思いが頭をよぎりますが、
何をやっても・・・という言葉はできるだけのことをやってから言う言葉だよなとも思うので、
とりあえず引き続き頑張りますが。

シミとかソバカスも厄介だけど、コンシーラーをきちんと使えばちゃんと目立たなくなる。
でも、そのコンシーラーやファンデーションがうまく肌に乗らないと意味が無いどころか破滅的に汚い質感の肌になる。
だから一番大事なのは、やはり潤いと滑らかさなんでしょうね。

ああ、スキンケアって本当に・・・。