リメイクって心惹かれる!

穴の空いた靴下や服や鞄は、繕って使用します。
底が剥がれた靴は強力接着剤で修復して、何とか履こうとします(大抵は無駄なあがきで終わります)。

もったいないというよりは、お気に入りなのでできるだけ長く付き合いたいという、ただそれだけの理由なのですが。

とは言え、あまりに古いデザインの服は綻びを繕っても着られません。家着にしてもいいんだけど、鏡を見る度に「だっせえなあ」と思うのも心が暗くなるのであまり気が進みません。
なのでそういう類の服は処分するしかない訳ですが、気に入った布地や図案の服を処分するのは本当に断腸の思いなのです。
もったいない観点から見ればリサイクルという手もありますが、着古した上にデザインも古いとなれば、それは私以外の人間にも到底着させられるシロモノでは無いのです。

そんな私が習得したいのは、リメイク術!

手間がかかっても構わないから、何とか気に入りの服を再生して、もう少しだけお付き合いしたい!お裁縫はお世辞にも上手いとは言えないけど、自分が着るぶんには縫い目がバラッバラで布地がよれても問題無し!
必要なのはセンスのみ!
そう、センス・・・これが無いと、よりひどい物にしかならない訳ですよ。

そういう意味でのリメイク術を身に付けたいのです。

実は過去に何度か古着再生に挑戦したことはありました。服から服へのリメイクは、まず上手くいった試しがありません。大抵、思ってたのと違う・・・となり、結局処分する羽目になります。
気に入って買ったはいいけど着こなせずにしまいこんでいた派手なチューブトップ(キャミソールから肩紐を取り外した状態の、何て言うんだ?ただの筒状の服です)を、ポーチに作りかえたこともありました。
元が可愛いのでとても可愛くできました。が、実用性があまりに低くて結局使わずにしまいこんであります。っていうか、今久しぶりに存在を思い出しました。あれもいい加減処分すべきだな。

結局、普段使わないような物にリメイクしても意味が無いのですね。「着ない服」が「使わない小物」になっただけで。
ここまでやってダメならもうダメなんだ、という諦めをつけるという点では良いかもしれませんが、時間の無駄とも言えます。
ものっすごく暇な時にはいいけど。

リメイクへの憧れの弊害として、使いもしないボタンやら布の切れ端やらレースやらをやたら収集してしまうというものがあります。いつか何かに使おう!なんて買いこんで。なんつうか、無駄っていうか、本末転倒なのです。

布モノに向かっているこの関心が料理方面に向いていれば今頃豊かな食生活が送れていたのになあと思います。しかしながら食に関してはどんなものでも美味しいと思ってしまう故に、自分で作るのも料理とはおよそ形容できないような、「火を通しただけ」「洗っただけ」みたいなものでもある程度は満足してしまい、それ以上の探究心や向上心が生まれないのです。もっと美味しいものを食べたければ、お店で食べるなり他人に作ってもらうなりすりゃあいいしなあ、と。
なので、ごく稀に人に何か振舞わねばならない時は非常に困ります。お手伝いすら四苦八苦します。うーん。

そんなこと言っても、布モノに関してだって人にあげられるような何かができる訳でもないのだから、関心があろうとなかろうと同じレベルということなんですが。