若作り

先日の芝居の時に、観に来てくれた人たちから口々に「若く見えた」と言っていただき気を良くした私は、この一週間ヒジョーに若作りをしておりました。

この一年くらいの間、
「ファッションというのは人からどう見えてるかが重要」
と自分に言い聞かせできるだけ歳相応の格好をしようと心がけておりましたが、傍目には痛い格好でも自分が満足だったらいいのかなあという思いに今は変わっています。単純だなあ。

要は、
「どう見えてるんだろう」
が先にくるなら安心できる格好をすれば良いし、
「この装いに満足!」
が先にくるならそうすれば良いってことなんですな。

そういえば30手前くらいの頃、当時コンビを組んでいた相方が、ある日突然
「いつまでもギャルメイクでも無いでしょうが」
というような事を私に言ってくれたことがありました。
ギャルメイクなんぞをしている自覚は無かったのですが、言われて見ればそうかもしれないと軽くショックを受け、その後は少しばかりメイクに関する考え方を変えました。

うっかりすると漫然とメイクしたり何も考えずに手持ちの服を着たりしているのですが、たまに当時の相方の言葉を思い出して、
「このやり方で本当に大丈夫かな?」
と気を引き締めるようにしております。

ありがとう、なみえちゃん。

それにしても、長い付き合いなのに相方の言葉を素直に聞いたのはそれが最初で最後かもしれません。

ごめんね、なみえちゃん。