好きなことば

好きな言葉は何ですか?と聞かれたことは無いですが、万が一聞かれたら困るだろうなと思うので、好きな言葉を見つけてみることにします。

パッと思い出す言葉として1番比率が高いのは、
呉越同舟
ですね。
小学生の頃でしょうか。初めてこの言葉を聞いた時は意味を知らず、ただその音の響きだけが脳みそに深くインプットされたのですが、その後、字面でこの言葉に再会、追っかけで意味を知り、という段階を踏んだので、なんだか他人と思えないというか。
意味もなかなか好きですが、やはりこの、ちょっと座りの悪い語尾のあたりの音ざわりが好みです。

「徹頭徹尾」は強そうな響きが良いですね。

人を罵倒する言葉だと、
「ぼんくら」
「うすのろ」
「とんま」
あたりが好きです。
己自身が能力へのコンプレックスが強いせいか、人を罵る時にも阿呆扱いすることが多いと思います。
ちょっと古くて、使いようによっては場が和む場合もある、柔らかいイメージの言葉ですね。
しかしながらまた言いよう次第では本気で腹が立つ言葉でもあります。
感情的に言うぶんにはセーフ。冷静に言うとアウト。という感じでしょうか。

あとは、

煮びたし

「くわい」

「おら、こんな美味いもん食ったことねえ」

が好きです。煮びたしは大好物ではありませんが語感がお気に入りです。「煮浸し」ではなく「煮びたし」が良いです。

ちなみに最後のは、「ガラスの仮面」でマヤが最後の舞台のつもりで出演した芝居(亜弓さんが「夜叉姫」と呼ばれる役を演じてたやつ)に於ける、マヤ演じるトキのセリフです。

美味しいものを食べた時は大体心の中でこのセリフを言ってます。