男子フリー・終了【高橋大輔・つづき】
フリーの高橋大輔の演技は、私の中で一番だった。何よりも感動した。
点数も順位も、なるようになれ、私にとっては一番だ、と思う人は、世界中に何万人いるだろうか、と思った。
そしてそこに、日本男子として初めての、五輪でのメダルという結果がついてきた。
本田くんが跳び続けた四回転を、高橋大輔が挑んだ。
跳ぶ以外の選択肢はこの世に存在していないようだった。
転倒しても、切なくなるくらいのたまらない微笑みで、最後まで素敵に滑ってくれた。
おめでとう。おめでとう。本当におめでとう。
でも本人はきっと、金メダルを取ることを考えていたはずだ。
私も考えていた。本気で、金メダルを取れる選手だと、思っていた。いや、今も思っている。
今日のメダルは銅メダルだった。
でも多分これからも私は、高橋大輔を観続ける限り、いつでもきっと、この人は金メダルを取る、と信じているだろうと思ってた。
たとえそれとは違う結果の日があったとしても、
「こういう日もある♪」
と思いながら、高橋大輔の演技をいつでも心待ちにしていくと思う。
ありがとう。こんなに幸せな気持ちにしてくれてありがとう。
あんなに幸せに笑ってくれてありがとう。
銅メダルおめでとう。おめでとう!おめでとう!!!