今日は

一条ゆかり先生のお誕生日です。

一条先生の漫画は、私の人生において何かを変えるきっかけになったとか、劇的な影響を与えられたとか、そういう存在ではありません。

ただ少女時代から今までずっと傍らにあって、読んでる間はひたすらにその世界に没頭できる、私にとって最高の楽しみの一つであります。

あれは小5か小6の誕生日でした。私が一条先生の漫画に急激にのめり込んで、当時書店で手に入るコミックスはあらかた買い尽くした頃。
名作、代表作としても名高い『砂の城』のコミックスが欲しくて欲しくて。でも書店には既に置いてないような古い本で。

そしたら母親が集英社まで問い合わせして取り寄せてくれたのですよ。全7巻。あれは嬉しかったなあ。ホントにホントに、嬉しかった。

上京した時に持ってきた漫画、または帰省したついでに鞄に詰めて戻ったり、時には母親に頼んで実家から送ってもらったり、その中に一条先生の漫画はありません。
一条先生の漫画は、そのまま大事に実家に置いてあります。
代わりに東京で文庫版を買い漁りました。これで大丈夫。
もちろん上京してから発売されたコミックスは全て手元にあります。

現在『コーラス』連載中の『プライド』は、連載初期にはあまりその面白さがわかりませんでした。
が!コミックスを買って読んでみたら、面白いのなんの!
まとめ読みの方が伝わるなあ。何せ描写が濃厚です。

一条先生も近年は目を患ったりで痛々しいペンタッチの時もありますが、でも漫画自体は面白いです。絵も、多少乱れてもやっぱり好みです。
アシスタントさんの絵でもいいんです。先生がオッケーを出してるなら、それは一条先生の漫画なのですから。

私は本も漫画もわりと読むスピードが速いのですが、一条ゆかり先生の漫画は何て言うか見所満載というか、隅から隅までなめるように見てしまうせいか、はたまた台詞を自分の中でじっくり反復しながら読むせいか、ひどく時間がかかります。
でも、恐ろしく幸せな時間です。

私の好きな漫画ベスト3に一条先生の漫画は入っていません(ちなみに1位:『健太やります!』2位:『漂流教室』3位:『うっちゃれ五所瓦』。何故か全て週間少年サンデー。『SWAN』『純情クレイジーフルーツ』『寄生獣』『今日から俺は!』あたりは次点かな)。

一条先生の作品はどれも殿堂入りしててランキングに入れられないです。

一条ゆかり先生お誕生日おめでとうございます。
そして、ありがとうございます。