食品偽装

また消費期限だか賞味期限だかの偽装。JRの駅弁だっけかな。

「こちら、賞味期限過ぎてます!それでも構わない方、いかがでしょうか!こっちは消費期限が切れております!先ほど駅長と売り子がそれぞれ食した時点では変な味はしませんでしたが、お腹の弱い方は念のためご遠慮ください!」

と売れば良いじゃないか。嘘つかなくとも。
こんだけ完成食品(造語。お弁当とか、自炊せずに食べられる料理のこと。外食も含む)が氾濫してる世の中で、嘘なんかついてたらめっちゃくちゃになっちゃうではないか。
嘘はいけない。この世でついていい嘘は、純粋に相手の為を思った、エゴを徹底的に排除した(←ここが難しい)嘘だけである。例えば愛ゆえにガン告知をしないとか。エゴの入り込まない、愛のある嘘はついた本人も苦しい。辛くも尊いものなのだ。利害がからんだ嘘なんて、完全にアウトだ。

かといって食べ物の廃棄は個人的に非常に辛いので、できれば賞味期限の偽装は見つからないようにこっそりやってよ、と思う。消費期限はなあ…。我が家では消費期限切れでもよく食べるが、自分で切らすのと切れてるのを買うのでは違うだろうし。

産地偽装は、これは問答無用で許せない。その食品自体への冒涜であると思う。
利尻昆布は美味しいが、利尻以外の昆布だって美味しい。北海道のジャガ芋は美味しいが、ジャガ芋はどれもジャガ芋であり、それぞれがおいしく、我々の生命を支える為にその身を捧げてくれている。売り手が彼らの正体を偽るなんて、許し難い罪悪である。

闇に紛れてブラピとセックスしたとしても、相手がアンジェリーナジョリーを抱いてるつもりでいたら嬉しくないだろう。「私を愛して!」と叫びたくなるだろう(あ、嬉しい人もいるのかも。例えが不適切でした)。

まあ、ジャガ芋も豚もそんな事思わないだろうが、思わないからいいって事ではなく、やはり食べ物には敬意を払いたいし、食品への尊敬の気持ちは全ての人間に持っていてほしいと私は思う。アイヌ民族の考え方は、私のお手本のひとつだ。

ちなみに現在、中国産の製品は靴下一枚であっても買わないようにしている私としては、中国産のキクラゲを国産と偽って給食センターに卸していた事件には怒り心頭であった。消費者の選ぶ権利を侵害するとは言語道断。
ちなみに中国産を買うな、と皆に訴えてる訳では無いので誤解無きよう。外国であった、中国産ペットフードでのペット死亡事件を聞いて以来の個人的ボイコットなので。