足まわりのハナシ

靴下を履くのが嫌いだ。靴も履きたくない。出かけるぎりぎりまで裸足で、帰って来てまず初めにやるのは靴下を脱ぐことだ。稽古場でも劇場でも他人の家でも可能な限り裸足になる。できれば外も裸足で歩きたい。

夏はほぼ素足にサンダルで過ごす。雨降りの日でもへっちゃらで楽チン。靴と靴下の嫌いな私には素晴らしい季節だ、夏。
要するに、足が蒸れやすいんである。すぐに臭くなるし暑くなる。窮屈感も堪え難い。裸足に比べると、靴および靴下装着時の不快指数は計測不能と言っても言い過ぎでは無い。

某バンドのボーカルさんは、一年を通して下駄を愛用しているそうだ。ステージに上がる時には下駄を禁じられ仕方無くブーツ履きだが、それ以外の靴は持っていないと聞いた。かっこいい。真冬でも裸足に下駄。私も寒さに負けず年中裸足を貫こうか。

年中裸足とまではいかないが、今期の冬はほとんどミュールで過ごした。ミニの時はハイソックス+ミュールの上からレッグウォーマーもしくは足カバーを足してブーツ風に見せていた。
足カバー。大変便利で重宝している。何のことはない、単なる合皮の筒だから作ろうと思えば自分でも作れるのだが。内側に一箇所ゴムが渡してあるので、たゆませてミドルブーツ丈も良し伸ばしてロングブーツ丈も良し、色さえ合わせればどの靴もブーツに早変わりの万能アイテムだ。脱ぐのも簡単だし。
ブーツがボロボロになったので捨てたもののなかなか新しいのを買いに行けずにこの方法を取っていたのだが、結果的にはこちらの方が利点が多かった。