よその国

みんなと仲良くしたいと思う。宇宙の中では小さな小さな集落に過ぎないこの場所で、さらに細分化してどうするというのか。
正義の名の元に他国に攻め入り人殺しをするのと、隣国がどんなに困っていようと冷酷に見過ごすのと、どちらかを選べと言われたら私は後者を選ぶ。どうせ仲良くやれないのなら、おいしいとこどりしてないで孤立するべきだ。寂しくても、危険でも。
最近の胸くそが悪くなる募金活動にはヘドが出そうだ。何のつもりだ。
盲導犬協会は応援している。
何にせよ、私が生まれるより少し前のあの時代、熱意を注いで反対運動をしていた先輩達は間違っていなかったということが、今わかる。