名曲喫茶と名画座

昨日は良いお天気でしたもので、外をぶらぶら歩きたくなりまして。
阿佐ヶ谷の駅付近までのんびり歩き、ついでにラーメンなんぞ食べちゃいましたら替え玉無料だってんで調子に乗って替え玉も頼んじゃいましてね。
腹が膨れてなんかこう、浮き浮きして名曲喫茶ヴィオロンまで足をのばしたのですよ。ガラでもなく。

名曲喫茶に行くと、父に連れられて渋谷のライオンに行った時のことを思い出します。ビヤホールじゃないですよ。
あの日は渋谷駅で父と待ち合わせして天ぷらをご馳走になって、シアターコクーンで芝居を一緒に観て、その間の時間調整にライオンに連れて行ってもらったのでした。ゴージャスな日だったわ。あれが初めての名曲喫茶体験。

ヴィオロンの店内はかなり狭く、ここでちょっとしたコンサートとかお芝居の公演が行われているというのが信じられないほどです。
どうしてるんだろう。一度それも観に行ってみたいわ。

店に入るとモーツァルトが流れていました。モーツァルト好き。
350円のコーヒーはとても美味しくて、もっと美味しいコーヒーが世の中にはあるんだろうけど、ゆったりとここでクラシック聴きながらのコーヒーの贅沢さってかなりのもんだなあなんて思ったり。
別に350円を出すのが贅沢なんじゃなく、ゆったりする時間を確保するのが贅沢なんだろうな。

モーツァルトの次に流れたのはおそらくヴィヴァルディ。
…違うかも。こんなの聴いたことある気がするんだけどどうだろう。
まあ違うかもしれないけど、これも好きな感じ。
というか余程前衛的なの以外は大体どれも心地好くなれて好きです。

あれくらいの音量で音楽が聴けるのって良いな。おうちじゃまず無理。
あとやっぱり音量以前に、音がいいんだろうな。よくわからんけど。いいなあ、レコード。
クラシック好きな人がステレオにまでお金かけるっていうのもわかる気がします。
コーヒー1杯でどんだけ長居しても(おそらく)追い出されたりはしないんで、クラシックファンはどんどん名曲喫茶に行くといい。
つーか平日の真っ昼間にしてはお客も多かったわけで。なるほど需要が多いのねえ。

気が付くとあっという間に1時間くらい経ってました。


店を出て今度は阿佐ヶ谷ラピュタへ。名画座です。
江波杏子さん主演の「津軽じょんがら節」を観ました。
1973年、斎藤耕一監督。2代目黄門さまの西村晃さんも出てました。

あーっ、やっぱいいなあ津軽弁!あと風景が最高!言うまでもなく津軽三味線も!!
赤いコート姿の江波杏子さんが素晴らしく美しくてカッコいい!白いタートルネック姿もステキだし、髪に巻いた花柄スカーフもイイ!
あと、若い時の寺田農さんがめちゃカッコ良いです。

しかしまあ…ほほお、アバンギャルドっていう…
なんだろう、ラストの展開がアバンギャルドなのか?
ATGってアバンギャルドってことですよね?違うの?
びっことかめくらとか出てくるのがアバンギャルド
あの絵がアバンギャルドなのかな。まあわかるようなわかんないような。
んーと?あ、別にATG=アバンギャルドじゃないみたいですね、どうやら。でもアバンギャルドの綴りにも関係あるんじゃないかとも思うんだけど。必ずしもアバンギャルドな作品つくってますって訳ではないのか。そうかそうか。

江波杏子さん今もたいへん美しくて大好きなのですが、この映画での可愛さとかっこよさと憐れな感じとそして色気!素晴らしいです。
「あんた、良かったわね、ふるさとができて」(※うろ覚え)的なセリフが良かったです。
風に吹かれても吹かれなくても髪が乱れまくってるのがまたいい。

砂の女」の岸田今日子さんを思い出しました。あの岸田今日子さんも超絶可愛&エロかったです。砂と美女の組み合わせって最高ですな。
お二人ともグラマーだし、たまらんです!

http://nakaoshoten.k.asablo.jp/blog/2013/05/06/6800742
※全然関係無いですが、中尾書店さんblogよりチラシ画像拝借。

いやー、阿佐ヶ谷サイコー。