牛乳へささげる愛

一時期、牛乳がものすっごいひどい扱い受けてた時がありました。端的に言うと、全日本人は体質的に牛乳が合わないから飲まない方がいい、いや、むしろ飲むな!みたいな。

結局、いやいやそこまで悪者扱いするようなアレじゃないよ、ってことで落ち着いたかと思います。

「牛乳 日本人」とか、「牛乳 日本人 結局」とかで検索すると、まあ日本人には合わない人も多いみたいだけど飲みすぎなきゃ大丈夫じゃないの?的なことを書かれたものがずらっと出てきますので、おおむねそういうことなんでしょう。

そもそも学校給食に牛乳が必ず出てくることに対しての疑問とか、そういうので始まったのかな?よくわからん。

よくわからんのに怒ってる理由は、私が牛乳大好きかつ飲んでもお腹くださないからかと。

だもんだから、あれを初めて目にした時は、

「牛乳が!私の牛乳が悪者にされてる!!」

と、一気に戦闘態勢に入りました。誰とも戦わず様子見てるうちに終わったけど。

え、でも起きぬけに冷たい牛乳200ミリリットルとか一気飲みしてお腹ゴロゴロするとかって、それ牛乳以外でもなるんじゃないの?水だろうとジュースだろうとお茶だろうと。

 

怒るだけ怒って事の成り行きも何ひとつ理解してないのですが、あの時牛乳関係のお仕事の皆さんはさぞや大変だったことでしょう。ホントひどい。今はちゃんと回復したのでしょうかね。

牛乳排斥運動をして許されるのは、牛乳大嫌いなのに毎日給食に出てきてかつ無知で無能な担任に無理やり鼻つまんで飲まされて、飲み干さないと休み時間無し!とか言われてた人たちだけですよ。それは牛乳に恨みを抱いても仕方ない。悪いのは牛乳じゃないけれど、感情は理屈で割り切れないものね。

でも、私も徹底的に戦うからね!排斥運動するのは勝手だけど、牛乳派を舐めてもらっちゃ困るんだよ!

 

さて、これだけ牛乳擁護をし、牛乳に特別な愛情を抱いている私ですが、実は牛乳より豆乳の方が好きです。

豆乳の何が好きって、豆の味がするところが好き。あと、牛乳と違って飲んだ後も口の中に何も残らないところが好き。

一瞬のうちに駆け抜けて、後には豆のほのかな味が残るばかり。まるで爽やかな高原の風のように。

なので味付きのものではなく、成分無調整豆乳が好きです。それしか飲みません。

 

でね、豆乳のシチューがまたいいんですよね!

もともとシチューは大好きだったのですが、何せ食べた後の鍋を洗うのが面倒でずーっと作っていませんでした。が、市販のルウを使わず、かつ牛乳では無く豆乳を使うことによって、サラッサラの爽やかシチューができる!

最近はもう、もっぱら豆乳シチューばかりです。

私の豆乳シチューのレギュラーメンバーは、

・鳥胸肉

ブロッコリー

・白菜(たまにキャベツに変わる)

・しめじ

・玉ねぎ

です。

鳥胸肉は、健康志向とかカロリーがどうのとかでなく、単純に私が好きだからです。肉の中ではマトンの次に鳥胸肉が好き。マトンシチューってあるのかな。マトンだったら牛乳のほうが合いそう。

ブロッコリーは浴びるほど食べたいので溢れんばかりに投入します。

葉物は欠かせない。白菜もキャベツも捨てがたいけど、ポジション被りなのでどちらか一方。とりあえず両方ベンチ入りさせておいて、直前に決めることが多いです。ちなみに今日はキャベツで作りました。

しめじは、何となく。他のキノコより合いそうなのでスタメンに入れてます。

んで、玉ねぎはやっぱりね。守りの要よね。じゃがいも、ニンジンという、かつてのチームメイトの思いまで背負って出場するわけです。

 

イモ類大好きですが、糖質的な観点で考えた結果、ここぞという時に悔いなく思う存分食べるためにも普段は温存です。じゃあ玉ねぎはいいのか、って話ですがいいんです。玉ねぎはいいんです。

ニンジンは…私、ニンジンに未だにあんまり思い入れが無いかも。どうしてもニンジンじゃないと、って料理の時でもないと使わないかも。なんだろう。何かあるかな。

でも、昔『パンクポンク』というウサギの漫画があって、それに出てきたニンジンのフルコースを思い出すとちょっと食べたくなりますね。懐かしい。

 

鳥に塩コショウ酒を振って、小麦粉まぶしてバターで焼き、おおむね火が通ったら残り全ての野菜をぶち込んで追い塩コショウ&コンソメ顆粒をパッパとして蓋をして放置。葉物がしんなりしたら豆乳投入。

こんだけ!なんて手のかからない子!

調味料は全て目分量です。最終的に口に運んで物足りなければ塩コショウ、しょっぱければどこまでも無限に豆乳を足せばいいのです。なんて懐が広い。

そしてこれのいいところは、前述の通り洗い物が楽と言うことに加え、焦げ付きの心配が無いところ!(美味しいとかそういう視点の話はここではしていません)

シチューを温めてる最中にうっかり焦がしてしまって泣きを見たことが何度もありました。でも、そんな悲しい思い出とも永遠におさらばです!ずーっとかき混ぜ続けないと焦げちゃうなんて、なんて構ってほしがりなんだ!

そんなの、電子レンジであっためれば解決だけど、私はシチューだけは鍋を火にかけたいんだ!シチューって煮込み料理って意味だったっけ?じゃあやっぱり煮込みたい!

こってりシチュー以外はシチューとして断固認めん派以外なら、おおよそシチューと認識してもらえるのでは?っていう程度には美味しいです。

そりゃそうだよね。

好きな食べ物をバターで炒めた豆乳汁にしてるんでしょ?美味しい要素しか無い。

 

あ、今更だけど私の言うシチューとは全てクリームシチューのことです。白いやつ。北海道って(旭川って)ビーフシチュー食べなくない?そもそも牛肉派の家庭が少ないからかな。わかんないけど。

 

とにもかくにも、豆乳シチュー最高なのです。

 

んで、豆乳シチューを絶賛しながら食べ、後片付けでまたも絶賛し、今日は良い食卓だったなあと思う心の片隅に、いつも牛乳の姿が思い浮かぶのです。

ごめんよ、牛乳…。

 

まあだから牛乳をみんな飲もうね、というお話です。牛乳おいしいよ。