食
密かに筋トレと食生活の見直しをしたおかげでうっすらと体脂肪率が降下しつつあったのだけど、この年末年始で水の泡になった気がする。怖いので体脂肪計には載っていない。
体型も鏡に映して「よしよし」とほくそ笑む感じになりつつあったのだけど、この数日は全身鏡を見ていない。見なくてもわかるくらい元に戻ってしまった。
まあ体脂肪率も見た目も、そもそもモチベーション上げるために大げさに成果を喜んでたフシもあるし、やっぱり付け焼刃じゃすぐに戻るわな。継続が大事。こんなことでいちいちショック受けてないで、また一からのスタートといきましょう。
年末年始にそこまで暴飲暴食したわけでもないのだけど、身体の変化の原因はわかっている。あいつのせいだ。
そう、その名は餅。
美味しいんだよねえ。焼いて、何もつけずに食べるのが好き。白玉とか食パンも何も味付けしないのを食べるのが好き。味が付いてるとそこまでたくさん食べられないので(普通は逆だと思うけど)醤油でもなんでも付けて食べりゃいいんだよな。でも餅の味が好きなんだよな。ぱっとトースターに入れて4~5分で焼けて食べられちゃう手軽さもやばい。
小学生時代の年賀状人気フレーズ第一位だった「お餅の食べ過ぎに注意」の警告文は大人になった今こそ思い出すべきだわ。今の小学生は年賀状出すのかな。出したとしてお餅の食べ過ぎに注意するのかな。どうかな。
食生活の見直しと書いたけど、そこまで厳しいことはやっていない。ただ、毎日のように自炊する生活になったのはいいことだと思う。
今まで本当に気が向いた時しか料理をしない人生を送ってきたので、食事と言えば食べに行くか買ってくるかのどちらかだったのだ。そんでもって悪いことに、フライドチキンとか大好きなのだ。毎日のように揚げ物を食べていた数年前などは、健康診断の結果が非常にデンジャラスムードだった。
とは言え自炊の一番いい点は、健康に気をつかえることでも節約できることでも無いと思っている。
一番の利点はずばり、
自分の好きな物を好きなだけ食べられること
だと思う。
例えば今日作った「豆腐と野菜のトロトロ煮もどき」。これは某定食屋の大戸屋で私が一番好きなメニューを模したもので、豆腐と野菜をだし汁で煮て片栗粉でとろみ付けて溶き卵流しただけという単純かつ美味しいものだけど、これを鍋いっぱいに作って浴びるほど食べられるのは自炊してるからこそである。
大戸屋は徒歩15分圏内にあるので、私の料理の手際の悪さを考えたら食べに行って帰ってくるほうがよっぽど早いし、量的にも大戸屋で食べるので充分満足する。むしろちょっと多いくらい。
でも、今日の夜から明日の夜まで毎食食べられるくらいの量が作れるのだ。私は胃が小さくて一度にたくさん食べられないぶん、連続して満足するまで同じ物を食べ続けたい派なのだ。毎食大戸屋に行って同じメニュー食べるのはバカバカしいけど、食べても食べても無くならない量のものが鍋に入ってるのを見るのは嬉しいのだ。
食にそれほどこだわりが無いからこそのアレだとは思うけど。
あ、子供の頃兄に「餓鬼」と言われたのを思い出した。くそう。
※いま調べたら、大戸屋の「豆腐と野菜のトロトロ煮定食」って消滅したみたいですね。こりゃもう家でつくるしか無いのだわ。
あと、自分で作らないと食べられないものもあるものね。豆腐ともやしの卵とじとか、そんなの店で出してないでしょ。あるかもしれないけど今まで見た事無い。
大好きなブロッコリーも浴びるほど食べたいので家で食べるのが一番いい。ブロッコリーに関しては、サラダにのってる程度の量じゃまるで満足できないのだ。茹でて(というかもっぱらレンジでチンしてるけど)そのまま何も付けずにブロッコリーの味を感じながらむさぼり食うのが幸せなのだ。これもなかなか家じゃないとできないことだろう。
『美味しんぼ』のサラダの回で山岡さんが、
「人は何も味付けしてない野菜なんて美味しいと思わないのさ」
的なこと言って、結局サラダはドレッシングの味を楽しむものだみたいな論調でいたけど、そんなことないよなあ…と思って読んでた。
でもトマトだけは別、みたいな感じで鉢植えのトマトを出してきて「もいでそのまま何も付けずに召し上がってください」ってなったのはこの回だっけかな。サラダ回も覚えてるだけで二回くらいあったのでちょっと定かじゃない。山岡さんが出したのか海原雄山が出したのか、どっちだっけか。
ともかく、少なくともブロッコリーは間違いなく何もつけない方が美味しい。マヨネーズつけても美味しいしドレッシングもいいけど、ブロッコリー自体の味が好きなので何かつけると物足りなさを感じちゃうんだよな。味を付けた方が物足りないとは不思議な現象。
そのへんで売ってる普通のブロッコリーでも冷凍ブロッコリーでも美味しいと思うんだから、よくわかんないけど無農薬有機栽培とか自然栽培みたいなブロッコリー食べたら脳天しびれるんじゃなかろうか。わかんないけど。
きゅうりも何もつけないかな。料理に使おうと思っても切ったそばから口に放り込んじゃう。じゃがいももトマトもそのままでOK。キャベツも何もつけないけど、キャベツの場合は単独じゃなくてある程度味のはっきりしたおかずと一緒に食べることが多いので、そのおかずの味で食べる感じ。なのでキャベツの味を味わいたいというのとはちょっと違うかもしれない。
ちなみにもちろんイチゴに練乳はかけない派。練乳をかけたらイチゴの酸っぱさが引き立つのかもと思って思い切って食べてみたこともあるけど完全に練乳の甘さが勝っていた。
別に健康のために調味料を控えてるわけでもないし、味の濃い食べ物も好きだしジャンクフードも大好きなんだけど、家で自分の好きなように調理できるとなった時は素材の味がわかる状態で食べるのが好きなのだ。肉も、蒸そうが焼こうが煮ようが、ちょっとだけ塩で味付けしたくらいが一番好き。
しかし全然いい肉じゃないのに素材の味が好き~とか言っちゃうと味覚オンチみたいでちょいと恥ずかしいものがあるな。なんなんだろう。
野生動物が狩りをする映像とか観てると、私もインパラ仕留めて顔突っ込んで肉食べたいなあって思うのね。なんなんだろう。
子供の頃、母が豚肉を料理しようとしてる所に行って生肉を口に放り込んだの思い出す。母が吐き出させてめちゃめちゃ口の中洗われたっけ。三つ子の魂百まで…。
あ、でも生肉は別に好きじゃないな。ユッケとか食べないし。生レバーも規制されてからは食べたいと思わない。むしろ硬くなるくらい火を通してあるのが好きだわ。
あまりに内容が無いので食にかけて何か別の話題も入れようと思って検索したらば真っ先に出てきたのが蜀でした。劉備の国ですね。
三国志は漫画の『三国志』(原作/寺島優、作画/李志清)と、映画の『レッドクリフ』(監督/ジョン・ウー)くらいしか知らないけど、趙雲のカッコよさはやばいですね。
あと関羽様ね。
この二人が好きなので私は蜀派です。
さて、最後の話題を入れたことでちょっとは深みも出たかな。
とっとと寝て明日も朝からトロトロ煮を食べよう。