今そこにある愛

熱しやすく冷めやすい、というやつなのだ。
しかし、一度カーッと熱することでその型がつき、それは時間が経ってもそのままなのだ。
何せ私の熱はそんじょそこらの熱じゃないのだ。その熱の出てる間にガッツリ鍛えてしっかり形成できるのだ。なんなら私の事を鍛冶屋と呼んでくれてもいい。
だから何年時間が経とうとも、また思い出して熱中できる。5年忘れてても10年忘れてても、思い出しては当時と同じように熱烈に愛することができる。
熱して冷めて歳をとるにつれ、大好きなものが増えていくのだ。
冷めっぱなしで思い出しもしないのは、別れた男くらいかな。友達から始まって友達に戻ることはあるけども。

そんな私の心をいま燃え上がらせているのは、トレント・ハーモン!今年に入ってからの数少ない日記更新のほとんどがこの話題!どうよ!


この日記は基本的にはいつも私の日記を覗いてくれる人向けなので、その人らにわかるようにアメリカンアイドルのことを書いてるつもりなのだけど、たまに突っ走って説明がいろいろ足らなくなってたりする。
今日は心を落ち着かせて、現在残ってる人々(top6)から、特にお気に入りの面々を挙げてみる。

昨日の日記にちらりと出てきたラポーシャ。彼女がいたら彼女が主役になってしまうから、グループ別れたのは正解、と書いた。
そのラポーシャはこんな人。


ラポーシャ・レネイ(La'Porsha Renae 22歳 コールセンター勤務のシングルマザー)
"Come Together" by The Beatles
La'Porsha Renae Performs "Come Together" by The Beatles - AMERICAN IDOL - YouTube

これ!もー笑っちゃうくらいすごい!好きだ!
そしてtop8の面々がデュエットするステージでは、トレントと!

ラポーシャ&トレント
"See You Again" by Wiz Khalifa feat. Charlie Puth
YouTube

大好きすぎてこのパフォーマンスは既に100回くらいリピートしてる。
何がすごいって、このすごいラポーシャと歌ってまるで見劣りしないばかりか、より一層輝いているトレントがすごい。


2回くらい前の日記でちらりとふれた、人を虜にするダルトンはこの人。

ダルトン(Dalton Rapattoni 20歳 ボーカルコーチとして子供たちに歌を教えてるらしい)
"Eleanor Rigby" by The Beatles
Dalton Rapattoni - Top 6 Revealed Solo - AMERICAN IDOL - YouTube

ダルトンは、実は特にお気に入りのステージというものがないのだ。
地方予選で初めて見た時はオペラ座の怪人を歌っていた。昨シーズンのフィギュアスケートで聞き飽きた筈のオペラ座と、まるで違うイメージのものだった。その独自性といい、いかにもなビジュアル系ルックスといい、私はダルトンがまったくもって気に入らなかった。その場で落とされると思ったくらい。
私は、「いかにも」なのが好きじゃないから。
が、ハリウッド予選の時の、我が強そうな女子二人をうまいこと操縦する対人能力の高さと言い、悪い出来事が起きても誰かを悪者にするような物言いを避けることのできる賢さといい、すぐ不安になっちゃう繊細そうなところといい、音楽が好きなんだろうなっていうのが伝わる選曲の面白さといい、もうなんていうか回を追うごとにダルトン本人を好きになって応援したくなっていったのだ。

ラポーシャとトレント、あとマッケンジー、そしてダルトン。これが上位の4人になるだろうと私は思っている(順不同)。歌唱力やら声量やらで少しダルトンは及ばない点もあるようにも見えるけど、それを補うだけのカリスマ性がある。と、思う。
外見が可愛いのは多少有利とはいえそこまでの武器ではなくて、本当の強みは彼が、理屈抜きで応援したくなる魅力を持っているところだと思う。
加えてステージ上での動きがドラマチックでとても上手いし。
ダルトンはバンド活動なんかもしてたみたいね。



さて、さらっと上位4人に名前を挙げたマッケンジー。こちらも2回前の日記の最後に軽く触れている。

マッケンジー・ボーグ(MacKenzie Bourg 23歳 ミュージシャン)
"You Are So Beautiful" by Joe Cocker
MacKenzie Bourg - Top 6 Revealed Solo - AMERICAN IDOL - YouTube

よく、「曲を自分のものにしている」という評価を耳にする。私が上で挙げた4人なんかは、みんな当たり前のようにそれができている自分の歌を確立している人たちなのだけど、マッケンジーはもうひとつ、
「まるで自作の曲みたい」に歌うのだ。
どれもこれもね、似たような感じに聴こえるのよ!この人がもしライブやるとして、60分だか90分だかどれも似たり寄ったりの歌で客が飽きるんじゃなかろうか、なんて思ってた。
が。
何故かまったくわからないのだけど、すっごいリピートして聴いてしまうのだ。幸せに包まれるような、甘酸っぱいような切ないような歌を歌うのだ。これはけっこうな麻薬性。
オリジナルソングの"Roses"なんか、最初に聴いた時にこれまた「いかにも」な感じで、ケッ!と思ったにも関わらず何度も聴いちゃって、もう覚えちゃったもんねえ。

でも、今までで一番好きなのはこの曲かな。

"Can't Help Falling In Love" by Elvis Presley
YouTube

どうよ、この幸せ感。

また彼は発言があざとい。とあるステージ後の司会とのやりとり↓
「これは大事な女性へ向けて歌ったんだって?」
「はい。おばあちゃんが入院してて…おばあちゃんったら、病院のナースたちに僕に投票してくれって言って回ってるらしいんです。おばあちゃん、大好きだよ(うろ覚えのため大幅意訳)」
みたいな。
他にも、
「この歌は何を思って歌ったの?」
「僕の心が燃え盛ってるんだ…そこに座っている大事な仲間たち(※他の挑戦者たちのこと)とともにお互いを高め、この場で歌えることをとても幸せに思ってるんだ(うろ覚えにつき超意訳)」
とかさ。
どうよ!
ケーーーッ!って思いながら、この野郎って思いながら、この子本気かも…と思ってちょっと怖くなりつつそんなことは忘れて歌に聴きほれるという、この麻薬性。
どうよ。
長々とマッケンジーについて語っちゃったわ。

あ、あとマッケンジーはとっても才能があると思う。曲のアレンジがうまい。
自称ミュージシャン。自称っていうか実際ちょっと活動してたみたいで素人って訳ではないっぽい。PVなんかもあるし。


男子ってシンプルでいいわあ。
例えばtop8まできたリー・ジャンという黒人少年の、最後の魂込めたでもちょっと音をはずし気味だったかなみたいなパフォーマンスの後に、感極まったような顔で拍手をするトレントの姿とか、
トレントの歌をいつもノリノリで聴いて最後には賞賛のスタンディングオベーションをするダルトンの姿とか(男子は男子に憧れ、また男子をライバルにするのね)、
大体お行儀よく席に座ってお行儀よく拍手するマッケンジーが、ラポーシャの "Come Together"では興奮のスタンディングオベーションだったりという、
そういう姿を見るのもアメリカンアイドルの楽しみだったりする。

女子は…女子はね、女子ならではのガツガツ感を出してる人が上位陣に皆無なのが意外。
いいんだよ、女子はエゴの塊で。私こそがトップよ!って感じ丸出しでも。私はそーいう女子が好きなのだけど、みんないい子で爽やかなのだわ。
まあ、いい子で何よりなのだけど。
男も女も、いい子かいい子でないかはさておいて比類なき強さも持ってられるといいわよね。


ところで「今そこにある危機」ってウィレム・デフォーも出てたな。
私の大好きなフェロモン全開の役ではなかったので一回しか観てないけれど。
だってさ、あれはやっぱりハリソン・フォードの映画って感じもんね〜。

ウィレム・デフォーも、私の中ででくつくつと待っている熱のひとつなのだ。
いつ何をきっかけに爆発するかは私にもわからない。