初めての夏

高校野球面白いなーって思ってこの初めての感動を書き綴りたいと思うんだけど、野球のこと何も知らな過ぎて文章が書けずにおります。
ちゃんちゃらおかしいぜって日記になる気がします。
けど、書く。

高校野球って面白いな。儚い。
今年の夏に見たチームも、直後の秋の大会ではまるで顔ぶれが違ってたりする訳で。なかなか寂しい。来年もまた寂しさを感じつつひと夏の熱狂が訪れるのでしょうか。
そうか、「高校野球」のファンっていうのはこういうものなのか。ここからちょっと踏み込めば秋にも春にも大会あるし、夏だけ限定でも楽しいし。なるほどハマり甲斐がある。

甲子園出場校の全高校球児プロフィールってやつを見たのだけど、将来の夢って項目に「プロ」って書いてる子が本当にたくさんいる訳ですよ。
毎日過酷な練習してるだろうに、これからも野球をしていきたいのねえ、と思うと、みんな夢が叶うといいなと思うのです。
本当に。


どこの世界も変わらないなひどいなーと思うのは、1人2人の注目選手をつくりあげ執拗に追いかけ執拗に報道するマスコミの姿勢。一部マスコミ、と言いたいところだけど。一部を除いて、の方が良さそうな。
彼らの才能の芽を摘むつもりじゃあるまいな、まさかぶっ潰すつもりじゃあるまいな、と思うくらい追いかける。

スポーツ、しかもアマチュアスポーツなんて、淡々と報道すればいいのに。
フィギュアスケート高校野球も、試合をただ流してるだけで面白いよ。
他のスポーツだってきっとそうなんだろうよ。
たまに相撲を見るけどさ、全然知らない力士の取り組みだって充分面白いもん。あ、これはアマチュアじゃなかった。相撲、面白いよね。

もちろんスターがいる楽しさってのもあるけどね。

つーか、清宮くん。期待の新人なのはわかるけど、そして結果として実際期待通りの活躍を果たしたとは思うけど、1年生でしょ?今現在持ってる力を楽しむ以上に、これからの成長ぶりを楽しみにすべき存在だと思うのだけど。未来に向けて。
そう感じてる人の方が多いよね?きっと。どうして既にスターとして出来上がってるみたいな扱いで報道したがるのだ。謎。

ちなみに私は、早実広島新庄戦で早実の捕手・加藤くんに心惹かれましたのだ。
そんで早実の試合を心待ちにしつつ他の早実メンバーの顔も覚えていき、同時に何となく他校の試合も観てるうちに万遍なく応援しちゃって高校野球って面白いなーなんて思いはじめ、毎試合ボロボロ涙を流し、これ以上ないってくらい甲子園を堪能しました。

どんだけ堪能したかっていうと、例えば今も冨田という名前を聞いたら頭の中に「六番、セカンド、冨田くん」と女性の声が流れてくる程度の名残があります。
大地という言葉を目にしたら渡辺大地くんが打席に立ってる姿が浮かびます。
知り合いの加藤さんから「お久しぶりです加藤です」ってメールがくると、
「あ、この人加藤くんと同じ名前じゃん!」って思います。まず加藤雅樹くん有りき。

勝戦、実にドラマチックでした。今年の夏の涙は甲子園で存分に流しましただ。
U-18はその選手たちの活躍っぷりに喜びつつも、結果しか観られないのがもどかしいです。

ああ、寂しい。

プロにいくか、社会人野球に行くか、大学野球か。はたまたまったく別の道か。
本人の希望や関心だけではなく事情にもよって(他の世界と同様に。そしてまた特殊でもあり)、進路は様々でしょうけど、野球を続けてくれてそしてできれば今後もその姿を見ることができたらそれはファンにとっての喜びだよなあと。

スケートもね。
二度と滑ってる姿が観られなくなるっていうのは、ホントにホントに寂しいものです。

彼らがプレーしてた姿は記憶の中から決して消えないけれど、できることならもう一度この目で…ってやつです。


とにもかくにも野球というスポーツ自体にこれだけ興味が湧いたのは初めてです。
少なくとも今後、甲子園とかプロ野球に熱狂してる人を見て小馬鹿にすることは無くなるでしょう。
良かった良かった。
わたしという人間は本当に、何事も自分が当事者にならねば実感が湧かない人間であるのだ。

でもね、サッカーだけははまらないと思うよ。観ようとすら思わないもん。特にワールドカップの熱狂ね。

…っていうのも、もう言うのやめよう、と思う。絶対はまらないとは思うけど。