なんかしらんが激しく湧き上がってます

最近プライベートでのお喋りにおいて、
「私が」「私は」「私って」「私も」「そういえば私」
みたいに、自分の話をするぜという意欲満々の接頭語で喋りはじめることが多いです。
こりゃ日記をまったく書いていないことによる弊害なんじゃないかと。

だからという訳ではないけれど、久しぶりの日記です。
日記なら思う存分自分語りができます。つーかむしろ自分語りしないと。タイトルに偽り無し。


来年の3月の企画公演のメイン出演者が決まりました。
メインも何も登場人物5人しかいないうちの3人が決定したということなのですが。
そして残る2人はメインじゃないのかというと、むしろタイトル的にはこの2人がメインのお話であるのですが。
そんでもって、実はこの2人がものすごく演者を選ぶというか難しい役なので、ちょっと頭を悩ませているのですが。

キャスティングで一番辛いのは、この人に出て欲しいけどOKをもらえない、という時です。こっちのラブコールを受け止めてもらえない。ああ、これって恋愛と一緒。
ちなみに誰でもいいから人を集める、という時が一番ラクです。見切り発車で始める時は大体このパターンです。この場合はとにかく新しい役者と出会うことが目的なので、ラクだし楽しいです。まず発条みたいなのに出ようと思ってくれた時点で面白い人なので、そこから先の芝居作りも面白いです。
ああ、これも恋愛と一緒。
でも私、どんなに切羽詰まってても自分の気に入った人じゃないと芝居も恋愛もできないなあ。
とか、こうワガママ言うから苦境に陥るのですよね。
ホントに誰でもいいやくらい割り切ることができたら、今の倍くらい出演者増えるんじゃないか。そんなに増えても困るか。


さて残る2人の役には候補が2人あがっています。ぴったり2人です。2つの役に、2人しか候補がいません。
無謀です。断られたらどうなるのか。
しかしまあ、そんだけ人を選ぶ役なのです。なので、制作的には馬鹿げている話なのですが、他の人には声をかけていないし声をかけるつもりもありません。
いやいやほんと、どうすることやら。大丈夫ー?


今回の企画公演は、企画公演と言うだけあっていつもの本公演とはちょっと違う試みです。
思い立ってから2年以上経ってようやく実現です。

ああ、2年間無事に生きてこられて良かった。

いや。良かったと言うにはまだ早いのです。とりあえず私も含め出演者・関係者みなさん3月の第1週終えるまでは元気で生きていていただいて、お客様には是非ともこの舞台を観に来ていただいて。
そんでもって、ついでに3月以降もしばらく、まあ10年か20年くらいはみなさん元気でいていただいて。
だって、発条でやりたいことが次々思い浮かぶのですよ。人使い荒い劇団としてはこれからも周りの皆さんに頑張っていただかないと。お客様にきっちり見届けていただかないと。


そういえば発条は主宰と演出家の仲がとっても悪いのですが、美学というか哲学というかそういうものが不思議と一致しております。欲しい物は一個しかないのです。
それが救いであり、というか一緒に芝居をやる関係性としてはそれ以上のものなんて望む必要無いかもなあという。
喧嘩ばっかりで疲弊はしますが、それはまあ些細な問題です。
バンドマンだってさ、例えどんなに憎しみ合ってたとしたって、音楽性の違いさえ無ければ解散しないでしょ?知らんけど。


先月観た黒テントの芝居は本当に本当に面白かった。
「こういう」芝居を作りたいっていうんじゃない、「こういう風に」芝居を作りたいんだ、と強く思いました。てな訳で加茂克ともその後しばらく黒テントの話で盛り上がりました。

そういえば昔同じ劇団にいた子が同じ日に黒テントを観に行ってたのですが、泣くほど感激したとのことで終演後に落ち合って一緒に飲みに行きました。
どうして今まで黒テントの芝居を観なかったんだろう!と彼女は言ってました。私もまったく同じことを思いました。もう、私の人生って、なんて…!って。
でも、いま出会えたからいいんだ。良かった。嬉しい。
力を持つものって、心底から人の心を揺さぶるのだなあと。その力って凄いなあと。衝撃的な芝居でした。

お芝居ってすごい。
すごいものでありたい。


20年後の私がどんなこと考えてるか知りませんが、あっという間の20年だろうからちょいと大事にしていきたいなと思いつつ。
先のこととか理想についてとか感動した話はさておいて、とりあえず目先のことをどんどんクリアしていかねば、です。目先のこと、つまり事務的なこと。うひー。



ああ、またガキんちょみたいな日記になりました。青臭い。
こんな何もわかってない青二才の理想論みたいなんじゃなく、苦悩を乗り越え成熟し何もかもわかって噛みしめた上でそれでも燃えたぎる強さを持つような、そういうところにいきたいです。私は。

結局また自省で締めくくるところが、自分語りらしくて良いですね。はい。