私のクリスマス

お正月っていいですよね!いつもお正月は(大晦日に)うま煮を大量に作って、根菜を思う存分食べて過ごします。
お雑煮も食べるし、お雑煮にはちゃんと三つ葉も飾ります。一年、まともな食事を取れるようにと願いを込めて、きちんとした食卓を整えます。

午前中に、郵便受けを覗きに行くのも好きです。昼間の、静かに澄んだ空気の中を意味も無く外出したりもします。
子供の頃は、お年玉を持って速攻で本屋さんに行ってました。小学生の時はお正月に開いてる本屋さんが近所に無かったので、本屋さんの営業日を心待ちにしていたものです。中学・高校くらいになると、お正月にも本屋さんが開いていたし、お目当ての本が手に入らない時はわざわざ遠くの本屋まで行くくらいの機動力も手に入れました。
その名残なのか今も、お正月は特に本屋さんに行きたくなります。臨時収入があるわけでもないのですが。

現在我が家のTVは、地上波もケーブルテレビも(解約したので)観られないのですが、なんとなくDVDを流してみたり。大晦日とお正月にはTVが似合います。

そんな訳でお正月はとっても素敵です。


が、その直前にあるクリスマス。
どうしてこうも嫌なことばっかりおこるかなあとため息が出るほど、ろくな思い出がありません。特に男関係。

クリスマスイブと言ったら、男に振られた思い出か、別れた男と修羅場になった思い出ばかりです。
他に好きな女ができたのは構いませんが、何故このタイミングに別れ話?ああ、そりゃ新しい女とイブを過ごしたいからだよね、この卑怯者。みたいな。
似たような話ばっかりなので割愛しますが、覚えてるだけでもイブに振られた経験が5回くらいあります。

あと、イブに振られた流れで、やけくそでどうでもいい男とホテルに行ったという最悪な年もありました。まあこれは自業自得というか、単に若い時の自分がバカだったという忌まわしい思い出ですが。

あと、とっくの昔に別れた男がわざわざイブの夜に電話かけてきて、こっちとしては
「なに?寂しいわけ?ふふん、話くらいならしてあげてもよくってよ」
なんて余裕の気持ちで電話に出たら、別れ際の話を蒸し返してきて延々恨み言を言われたこともありました。別に私が振ったわけでもないのに、なんて理不尽な。

でも、そーいう男がらみの嫌な話って、結局ぜんぶ、私がそーいう男を選んで付き合ったから。あるいは、私と付き合うことでそーいう男に育ててしまったからってことなんですよね。
そういうことも含めて、まあとにかくクリスマスとクリスマスイブって、ろくな思い出が無い。


しかしながら、なけなしの素敵な思い出もありますよ!

あまり女慣れしてない彼が、女物の可愛らしい時計をプレゼントしてくれて、私にとっては生まれて初めてもらったまともなプレゼントだったので感涙、とか(その前はまともな付き合いが学生時代までさかのぼるので、CDとかだったの。もちろんCDもすっごく嬉しかったけど)。
この彼は他にも、鍋をやった時に白子を全部私にくれたりとか(たらふく食べたくて2パック買ってたので鼻血が出そうになった)、人生で唯一指輪をくれた人だったりとか(その後バイト中に紛失した)、私の今までの半生でトップレベルの素敵な彼氏でした。

あと、これは別の人ですが、私の方が後から眠った筈なのに朝起きたら枕元にプレゼントを置いておいてくれた、なんてこともありました。
この人はロマンチックなエピソードよりもちょっとした食べ物をよくくれる人という印象の方が強いです。世が世なら、国が国なら命の恩人です。いや、現代日本においても食べ物が大好きな私にとっては本当に神様のような人です。私は生涯恩を忘れないでしょう。

それと、例のCDをくれたりした学生時代の彼。この3人が、私の人生における素晴らしい彼ベスト3です。
関わり合いになった男の数を考えるとものすごく割合が低いのですが。そして、そんな素敵な彼らとくだらない理由で別れた私は、やっぱりちょっと人としてどうなのって感じですが。
あと、学生時代の彼は、クリスマス修羅場の思い出を持つ人でもあるのでちょっと切ないです(上記の例には出てきません)。

ちなみにこの3人は実は未だに友人関係があったりします。
もちろん今は友人なので、まったく一切男女関係は無く、そういうものを持ち込む雰囲気も微塵も無いです。なんて素晴らしい人格者なんでしょうか!すっごい楽だし嬉しいです。
こういう人たちと恋人時代があったというのは私にしては奇跡にも近く、もしかしたら私の妄想かもしれません。でも妄想でもいいやって感じです。今の交友関係には影響ありません。

話が完全に逸れましたが、まあそんな訳でクリスマスには大して期待していないのです。


あ、そういえばもうひとつ。これは別に付き合ってるとかじゃない人なんですが、とにかくいつも私のことをバカにする友人がいまして、その人に冗談で「今日はクリスマスイブだね!ウキウキするね!」というメールを送ったのですよ。どうせ「くだらない」と一笑にふされるだろうことを想定して。
そしたら予想に反して「メリークリスマス」のメッセージと共に、美しいクリスマスソングの動画が添付されてきたのにはびびりました。
これも嬉しかったしドキドキしたなあ。その後メールですっごい喧嘩になったけど。

クリスマスに期待なんてないのに。
お正月のほうがうんと好きだし晴れやかな気持ちになるのに。
なんだかんだお正月よりクリスマスの思い出のほうが多いあたりが皮肉です。

そういえば記憶の中ではどちらの日も晴れているイメージがあります。
北海道の元日は吹雪の日も多かったけど、その後の、吹雪が止んだ晴れた空の方がはっきり思い出せます。
悲しいイブを送っても、翌日のクリスマス当日の空は、冷たくも綺麗に晴れ渡っていました。

んまあ、なんて美しい締め。