でけた

まずは焦った話から。

前に日記に書いたこともある、最近お気に入りの役者さん・寺門祐介さん。
この人の舞台を8月、9月と見逃してしまいまして。
あーあと思いながら先ほど何気なく名前で検索しましたらば、

上から2番目に私の日記が・・・(1番上は所属団体の公式プロフィール)。

いいんですよ?いいんですけど・・・まあものっすごく褒めちぎってて恥ずかしい日記が出てくるんですけど、それはまあいいんです。

寺門さんのことはいいとして、それ以外の部分で、なんか結構な勢いでけなし文句が並んでいて・・・。
ひえええええ〜って感じです。
褒めてるつもりがけなしてる、系の。

いや、いいんですけど。だって自分が書いたんでしょ?え?

いやー、焦った。

ちなみに9月は予定してたのに観に行けなかった芝居が数本ありましたが、そのうちの1本が寺門さん出演の芝居でした。若林美保さんも出演されてたので観たかったのですが。うーん。


さて、そんなこんなで10月末に予定されている、他団体さんの公演用台本を書き上げました。
自分的にはこんなハイスピードで台本を書き上げたことが無いので、やりゃできんじゃんというか、今後いろいろ進行予定を見直すきっかけになりそうです(あくまで自分基準。この世界では決して速いうちに入らない。くどいようだがキャメロン監督は「エイリアン2」を3日で)。

実は締切的な意味でちょっとやらかしてるのであんまりアレなんですが、書き上がりました。
いつも脚本で6割くらい、あとは演出しながら調整すればいいやというアバウトな作り方をしているので、完成稿というにはなんかいろいろ足りなかったり多かったりするのがアレなんですが書きあがりました。
そして、そもそも現状でボツになる確率もゼロじゃない感じなんですが書きあがりました。
季節ものの作品なので、ボツになったら来年まで温めつつ書き直します。

今回は初めて女性を主役にしたお話を書きました。正確には10年くらい前に1作書いてますが、それは半分お笑い、半分芝居、みたいなのだったので。

それで今回わかったのは、私がどうして男主人公の芝居ばっかり書いてるかということ。

まず前提として、私の書く話の主人公は情けなかったりダメだったりバカだったりするんですよ。どうしても。それか性格が悪いか。これらは全て、まあ作者の人格の反映ですな。あと情けない男が好きだからってのもある。

ですがね、その役割を女がやっても、あんまり喜ぶ人いないじゃありませんか?どうだろ。そんなことない?

今回書いた若い女の主人公もやっぱり情けないキャラクターなんですが、なんか男がやるよりひどいというか、甘ったれが際立つというか。
男の主人公ならダメならダメなまま手加減無しで割と最後までこてんぱんに酷い目に遭わせて、だからこそ最後にちょっとだけ救いがあるよみたいにバランスを取ることで程良く苦いハッピーエンドくらいになるんだけど、女だとあまりにも悲惨な目に遭わせたり責めたりできないっていうのもあって。すこーしだけ緩めにしたり。
で、その半端な部分から救済しようとすると、ちょっとやっぱり甘いなって感じになるんですよね。

主人公が改心する流れにすればするほど私の中のもう一人の私がひねこびた顔で、
「こんな程度の苦労で済むんだから、やっぱ女の人生ってちょろいよね。はいはい、旨い汁吸って生きていってくださいな、これからも」
とか意地悪なことを言うんですよ。

うーん。
以上のことからひとつわかるのは、私の性的対象は完全に男だということですな。
徹底的な虐めは愛あればこそ。そしてその根底にあるのは欲情に他ならないでしょ?そうだと思います、私は。

しかしね、その主役を演じる予定の女優さん達が可愛くてですね。
容姿も綺麗だし。
しかしだからこそちょっとは虐めたくなるという、そういう・・・。

何を言ってるのやらよくわからなくなってきましたが。

とりあえずボツにならなければ10月26(土)、27(日)に赤坂見附で上演されます。
演出はデザインの仕事をされてる方で、面白くも美しい舞台を作る方です。舞台美術と照明に制限のある会場ですが、綺麗目な作品になるんじゃないかと楽しみです。

まあ、ボツにならなければ、ですが・・・。

お、そうこう言ってるうちに早速主宰さんから台本について、
「後半についてちょっとお話が・・・」
というメールがきました!

そうですよね!綺麗な女の子にこりゃ無いですよね!
いくらでも直しますです!今度こそ超特急で!!


そんな訳で打合せ行ってきます。とりあえずボツでは無さそうなムード?

楽しいな、脚本だけ書くのも。