書いてやったぞ

個人的趣味で書いていたともいえる稽古場日誌の登場人物紹介、ようやく完結しました!おー!
なんと初・自分紹介もやってます。まあ正確には自分の演じた人物の紹介だけど。

最後の織部なんて、もうなんか気持ち悪いの。自分の日記みたいになってる。
こんな人が出てました・その10、織部/江戸川良

途中さ、2.26事件がその後の日本の軍国主義化をもたらしたことについての私見なんて書いちゃって。
正直、作家として演出家として書いちゃいけない領域なんじゃないかなーと思いつつ、必死に
「私は中立ですけどね」
とか書いてるもんだから文章がクドイ!

でも、まあいいか。
誤解を生まないように気を使いすぎるとロクなもの書けないんだな。って、私がヘタなだけか。


戦争はイヤです。でも、

2.26事件以降、陸軍が力を持った(何しでかすかわからない的な意味で?)

力を持った奴が戦争推進

だからあの悲惨な戦争があった

みんな馬鹿な青年将校のせい

これはさすがに言いがかりじゃないか?!いるんだよ、いるんですよ、こう言う人が!いやいやいや端折り過ぎでしょ!
戦争の責任まで押し付けられたんじゃたまったもんじゃないっつの!
仰天するよ!そんな極端な意見をさ、言う人もいるんですよ、あなた!
そんなもん利用された末の結果論じゃんか、バカ野郎!
だからさ、そりゃ武力行使はいけないよ。しかしさ・・・。


世の中いろんな事件が起こったりとんでもない方向に物事が流れて行きそうになったり実際ちょっとやばいことになってたりもしますが、
そういう時に何かひとつ(あるいはひとり、または一団体、一国などなど)原因を見つけて、何もかも全てはそれが悪いんだ、それさえ排除すれば全ては何とかなるんだ!という現実逃避的風潮ってありますよね。
一個排除すればオッケー♪なんて、そんな簡単に話が済めば苦労しません。

大事なのはひとつ見つけて排除することじゃなく、長い目で広い目で見つつ、ダメな方向にいかないように阻止すること、ケムに巻かれて論点がずらされることないよう自分自身もまた冷静に、目の前のことだけじゃなく、自分の利だけを貪るのじゃなく、全体のことを見ていくことが大事なのに。
まあだから決起した将校たち処刑したからオッケーでしょ、みたいなんで済ませたのだってそれこそ、ね。卑怯だよね、上の人間って。


ただ、何か大きなことのために誰か小さなものが犠牲になる、みたいなのは私は大嫌いです。
なので例え2.26の謀反が成功してその結果世の中が良くなってたとしても、将校の罪は罪として追求されねばならなかったと思っています。
それはそれはたくさんの決起者たちが処刑されましたし、「罰が重すぎる」と言われたこともあったようです。しかし、罪無き者たちを襲い命を奪った罪に対する罰としてなら、私はその罰は不条理だったとは思いません。
決起の際に上官に従った下士官兵たちがその後の戦争で過酷な場所に送られたという話も聞きますので(すいません、この辺はちゃんと調べてないのでうろ覚えですが)、そのぶんの罪というか責任も将校たちは負わねばなりません(しかしその、戦況のきつい場所に部下を送るということ自体が報復というか見せしめめいてるので私は納得なりません。だって、知らずについていった奴もいるんだよ?そりゃ完全に上官の責任に尽きるじゃんか!)。

ともあれ、ただただその決起者たちの思いを踏みにじり、そして利用した強大な力に対しての憤りが私の中にはある訳です。
だから、繰り返し言いますが、戦争が起こり多くの人たちが亡くなり、涙し、そこから現代に至るまでのあれやこれやに繋がること、その全ての原因が決起した将校たちにあるような言われ方をしたら、そりゃ怒りたくもなりますわと。
せめて、わかった上で語って欲しいです。

わかった上でというか、例えば私の母方の祖父は母が4歳、弟である叔父が生まれたばかりの頃に戦死していますが、そのことで母が戦争を起こしたものたち全てを憎んでいたとしても、私はその母の気持ちを否定する気にはなりませんし、それこそ決起将校たちのせいで・・・!と呪うことがあったとしても、私には何も言えません。
そういう部分はありますが。


それはさておき。
結局、日本を良くしたいという将校たちの思いは権力者たちにまるで伝わらず、その人生と共に永遠にねじ伏せられてしまったんですな。
悔しいから、私はその人たちの志を忘れたくないよ。殉職した警官のことも含めてさ。忘れたくないし、守っていきたいよ。


私は自分の手で世界を変えたいなんて大それたことを一度も思ったことはありません。ただ面白い芝居を世に生み出したいと思うだけです。その理由も人々のためなんかじゃない。自分が面白い芝居を観たいから。自分のためです。
なので、芝居ができない世界になることだけは絶対に許しておけないのです。

要するに憲法9条の改正なんて、100パーセント良い方向に行くわけが無いことは断言できます。

はい、唐突ですが憲法改正反対です。
だって、ついこないだ原発事故が起こってその問題もまるで解決してないのに、「原発増やしまーす」なんて言っちゃうくらい知能の低い国でだよ?!誰が信用できるってよ、憲法9条改正!

みんな(っていうのは憲法改正反対しなくていいやって思ってる人のことね)自分が武器持って戦うとこ想像してんのかね。
自分の大事な人や家族が戦争で理不尽に殺されていくこと想像してんのかね。
いや。想像力が欠如してるよ、絶対に。

自分たちの力を使って平和と理想の世界をつくろうとしたのに、信じてた相手に激怒された挙句まるで気持ちを汲んでもらえず国賊として処刑された人たちのことを思ったら、やはり武力だけで大事なものを守るのは無理があるんだと気づくはずだし、過剰な力を持つことは逆効果って思うはずだわ。


あらやだ、勢いあまってこんなことまで書いてしまいました。やあね。政治と宗教と思想の話はしないって決めてたのに。
まあでもこれは気持ちの話だからセーフね。あくまで自分語りとして、でも主張したい話の範疇。


要はさ、全っ然知らない昭和初期の軍人まで遡って、馬鹿だのなんだの罵倒したあげく戦争責任まで持ち出した奴に腹立ててるってこと。
なに、あんた将校の友達?どんだけあいつらのこと知ってるわけ?と、言いたくなる。
は?あたし?あたしが将校の友達のわけねえだろ!時空超えられるとでも思ってんのかよ!知らねえよ!
将校を庇ってるわけじゃないんだよ、要は偉そうなお前にあたしが腹立ててんだよ!ちょっと歴史詳しいからって何もかも知ったふうな顔するんじゃねえよ、お前の知ってることなんて歴史上のほんのひと握りでしかねえんだよ!
お前に何がわかるんだよ!!他人事みてえな冷たい顔で、一所懸命生きた人間を罵ってんじゃねえや!と、言いたくなる。

ま、全部言ったんですけどね。直接。あ、最後の方のは言ってないか。
5年以上前のことなのになかなか忘れられない。言い足りなかったのかな悔しいなあ。
馬鹿だから的確な言葉がその場で咄嗟に出てこないのが悔しい。どうでもいい罵倒の言葉とか人格否定の言葉ならある事ない事ポイポイいくらでも出てくるんだけど。


で、結局なんの話なんだ。
超ロング日記です。読者様、お疲れ様でした。