マンガ恋愛ばなし

マンガ好きだし恋愛好きな私ですが、マンガに出てくる恋愛を読んで「これはいい・・・!」となったことはあまり多くありません。
多くないなかで、これ良かったなーと思うものを挙げてみます。作品の良さを語るより、恋愛に焦点をあててます。

永遠の野原」はいいですねえ。青春時代にズバリくるけど、それを過ぎてから読んでもなお良いという恋愛描写。
野沢と太が良かったです。っていうか、野沢が良かったです。けど太くんが野沢とどうして付き合う気にならないのか、みたいな理由はすごくすごくわかるというか。野沢かわいそう!絶望的じゃん!と思いつつも、そういう理由ならしょうがないな・・・と思ったり。ただ太くんはカッコいいけど私は二太郎の方が好きかなー。二太郎が好きなので真理子さんにはイラっとしてたけど、大人になって読み返したら、まあやっぱりイラっとはするんだけどわからんでもないかな、とは思うようになりました。しょうがないよねえ・・・というか。

坂道のアポロン」これはキュンキュン度でいうとかなりハイレベルなマンガだと思います。青春の大問題の中のひとつとして恋愛があって、他にもいろいろあるけれど恋愛も大事件で、でも恋愛だけじゃなくて・・・という。かーなーり、ときめきます!
律ちゃんが可愛すぎ!30半ばも過ぎてちょっと自分おかしいんじゃねえの?と思うくらい感情移入して読みましたとも。でも百合香さんも好き。あの、淳兄との駅のホームのシーンは、あーもー泣きながらニッコニコしちゃったもんね!たまらん。やっぱあーいう恋愛模様を描くならあれくらいの時代がベストじゃないかね。いやあ、たまらん。

天使なんかじゃない」は、坂道のアポロンとはうってかわって(比較するのもおかしいけど)、学園生活のすべてが恋愛一色なマンガです。何度読み返しても翠は泣き過ぎだし。っつーかみんな泣き過ぎだし。お前の人生は他に大事なもの無いのかよと突っ込みたくなりますが、このマンガの連載が始まった時、私はまさに高校一年生で同い年で、青春を共に過ごしたといっても過言では無い訳です。それこそ現実世界で告白して振られたりなんだりする度に『りぼん』を読み返して心を奮い立たせた訳です。
マミリンがとにかく大好きです。マミリン可愛い。矛盾してるかもしれないけど志乃ちゃんも好き。タキガワマンは大人になって読み返すとダメさ加減がよくわかって昔より好きになりました。かわいいじゃん、タキガワマン。カッコつけてて全然ダメ野郎で。
しかも特にこの時代あたりまでドラマなんかで王道パターンだった『最終回、片方が海外に行って離れ離れ』を、まさか主人公じゃなくてマミリンがやってくれるとは!というところもお気に入りです。

失恋ショコラティエ」。誰に胸キュンするという訳でもないのですが、もう全体的にわかる、わかる!の連続で、これは良い恋愛マンガだなーと。なんだこの女は!と思ってた紗絵子さんの心情がだんだんわかってくる・・・というのが凄いです。まあ、まだ全然推測するしかないんだけど。実は全然違ってたとかでも面白いんだけど。こちらは現在連載中のマンガです。続きが楽しみ!

ガラスの仮面」は、梅の谷でようやく・・・!と思ったのにほぼリセットされてしまったのでがっかりです。マヤと速水さん、これだけチャンスがあったのにくっつかないんだったら、もう永遠に結ばれない気がする。なんつーか焦らされ過ぎてさすがにもういいやと思ったりして。
我が愛しの亜弓さんはあんなに麗しいのに恋愛に関しては乾ききってるし。
そういえば一角獣の団長・堀田さんと美奈は付き合い始めたらしい描写がありますが、その後の梅の谷あたりで美奈の姿が見えないあたり、もしかしたら堀田さんが他の役者に手を出してどろどろに揉めた挙句に美奈が辞めていったんだろうかとか、堀田を支えるために美奈は芝居から足をあらって会社員やってるんだろうかとか、そういうリアルなことを想像してしまう自分がイヤ。

最後に少年漫画から。
うしおととら」の、真由子と、とら。恋愛ではないかもしれないけど、ものすごく恋愛に近い物、なのかな。この二人のエピソード、思いだしただけで泣ける。もう、最終話のあたりとか辛くて読み返したくないくらい。「うしおととら」に恋愛要素は求めてないけどこの二人は特別だなー。

「健太やります!」は、ヒロインであるところの近森さんが前田くんといい感じでありながらも結局最後までどうこうならなかったのがいいです。ときめくんだよなーこの二人!これぞ正しいヒロイン!そもそもヒロインといい仲になるのが主人公じゃないってところがいいっすよ。


まあなんだかんだ言いましたが、私の恋愛観に一番大きな影響を与えてくれたのは松苗あけみさんだと思っています。
結婚どうでもいいやという考え方もそうだし、彼氏とラブラブな時間を過ごしてたりちょっとドラマチックな展開になったりという、ここぞ!という局面で、流れに身を任せつつも頭の中で冷めた突っ込みをしてたりするのは間違いなく「純情クレイジーフルーツ」とか「HUSH!」とか「原色恋愛図鑑」とかを読んで育ったせいだと思います。あ、「ファンタストの恋愛」とかねー。っつうかどの作品もそうだな。
しかしもし私が松苗あけみさんの作品に出会わずに、矢沢あいさんでキュンキュンすることしか知らずに大人になってたら今みたいな生き方はしてなかった気もするのです。自分の性格的に。

本来は四角四面な私が今こうして自由に生きているのは松苗先生のおかげです。ありがたや。