好きだけど言えない

好きだと公言するのが恥ずかしいことってのがあります。
好きな人に愛の告白をするのは恥ずかしい・・・という意味ではなく、これを好きって気持ちは当たり前に誰もが持つであろうから、わざわざ言うまでもないだろみたいな。
例えば、「『ロビンソン・クルーソー』が面白いので好きです」とかね。まあ、そんなの大抵の人が面白いと思うんだからわざわざ言わんでも、みたいな。

しかし、今、何か例を出そうと思ったのだけど、これは!というものが見つからなくて困ってしまったように、やはり好き嫌いは個々人の感覚によるので必ずしも普遍的ではなかったりすることに気付くわけです。

冒頭からなんだかつまずいてしまいましたが構わず語ります。
私にとっての「わざわざ言うまでもなくみんなが認めてるだろうから好きだと公言するのが恥ずかしい」ことを挙げて行きましょう。

・「ブラックジャック」はじめ、手塚先生の漫画
ビートルズ
・映画「ダイ・ハード
吉川ひなの。かわいい!同カテゴリでローラも
阿部寛
・寺山修二の作品
T.Rex(バンドね。面白いよなーっ)
・「カリオストロ」、「ナウシカ」、「ラピュタ」などなど
ムーミン谷シリーズ。アニメもいいけど小説が好きだなあ
フィリップ・キャンデロロとか伊藤みどりとか本田武史とかイリヤ・クーリックとか・・・とにかく一流のフィギュアスケーター達。荒川静香とか佐藤有香とか、そんでもって高橋大輔とかステファン・ランビエールとかも既にここに並べられる気がする。基準はわからんが。カート・ブラウニングなんて足り前過ぎて、ここに名前出すのすら忘れちゃう

んーと、んーと、そんな感じか?
カーペンターズとかも入るなあ。ジャクソン5とか?
うーん、もっといろいろあったと思うんだけどとりあえずこんな感じで。

人によって共感を得られるものもあればわからないものもあるでしょうし、一つも理解できん!という場合もあるかもしれません。
逆に、「え、これってそんなに普遍的なイメージある?普通に“好き”って言えるじゃん・・・?」というのもあるかもしれません。

しかしまあ、手塚先生の漫画は普遍的だよ、やっぱり!当たり前過ぎて一番に名前挙げる人も少ないと思う!逆に手塚先生を挙げる人は、漫画をそんなに読まない人だと思うので、やっぱり手塚先生は凄い!

T.Rexは実はすごく最近になって初めてちゃんと聴いたので、それもあって口に出すのは恥ずかしい。そしてどう考えても洋楽ファンから見れば、今さらそこに注目すんの?って感じだろうし。
同様にVan Halenも。今さらかい!だよね。
だって、今まで聴く機会なんて無かったんだもーん。

ムーミンものは、特にスナフキンとかミイとか人気のキャラクターに関してはちょっとなかなか、私も!と名乗りをあげにくい。でもでも私、スナフキンもミイも子供の頃から好きだったんだけど!スニフはダメだなあ・・・って感じだったけど。
スナフキンのさ、夏祭りの話かな?子供を大勢連れて、口の悪い感じで子供の面倒みてるエピソードとかすごくいいよねえ。アニメ版より小説版の方が綺麗ごとが無い感じで好き。
日本語訳の問題なんだけど、スノークのおじょうさんがムーミンのことを「あんた」って呼ぶのも好き。
そういえば「ドラえもん」のしずかちゃんものび太のこと「あんた」って呼んでますね。「のび太さん」呼びを定着させたのはしずかちゃん役の野村道子さんらしいです。
そういえば大長編ドラえもんの時のジャイアンがカッコいいというのも当たり前過ぎて言いづらいことに入るかもしれません。
ちなみにタイかどこかの国では普段のジャイアンも「男らしくてカッコいい」とのことで人気らしいです(20年くらい前に聞いた話ですが)。

とにかくここに書いたものは、知ってる人ならそりゃみんな好きでしょうというもので。
かっこいい、かわいい、面白いの感覚は人それぞれとはいえ、微塵も認められない!とはなかなか言えないクラスなんじゃないかなあと思うものです。
カーペンターズとかは郷愁を誘うという種類のものですな。

それでもビートルズとかカーペンターズみたいな・・・スタンダードと呼ばれるような?そういうものならまだ好きと言うのに抵抗は無いかもしれません。
先に書いたT.Rexとかヴァン・ヘイレンみたいな、洋楽ファンであればとっくの昔から誰もが認めていたようなものとか、圧倒的な本人の世界を築きつつ未だに多くのファンがいる寺山修二とか、そういう、一般社会ではスタンダードではないけど、でも・・・くらいのものを好きだというのが一番恥ずかしいかもしれないです。私の感覚だと。
今さら好きだなんて。そしてどんだけ知ってるっていうのよ、と、笑われそうな。


「猫が好き」は、時代によっては恥ずかしい言葉のカテゴリだったと思いますが、近年では猫好き=猫バカという図式というか実態が明らかになったので恥ずかしくなくなった気がします。とは言えわざわざ公言する人もあんまりいないよなー。
「あたし、猫みたいって言われるの」は普遍的に恥ずかしい言葉だと思います。猫に似てるって、なに?プライベートが、ってこと?社会生活において猫みたいだったら日本じゃ居場所が無いよね。だらだらしてるって意味かな。
顔がシャム猫に似てる人はいますよね。ちょっと寄り目で。あれは可愛いけど、「猫みたい」じゃなくて「猫に似てる」だもんね。チャウチャウに似てる人もいますね。可愛い。

という訳で本日は、好きだけど普段は言えないもの。
いかにここでは自分語りが許されると言えど、なかなか語るのは恥ずかしいんですよね、というものについて書いてみました。

もっとも、「本当に極めるほどどっぷりはまればいいけどそこまでじゃないから」なあというのも恥ずかしい理由の一つかもしれませんけど。

どうでもいいけどこの日記、3年後くらいに読み返したら「しゃらくせえこと言ってやがる」となりそうな気がします。
ううう恥ずかしい〜。