楽天的な人ってステキだよね!

パソドブレ」本番まで2か月も無いのだ。
2か月も無い?まだ顔合わせもしてないのに?!

こんなものだっけ?なんだか焦る。焦るのはいつものことか。


ドラゴンボール」の登場人物であるベジータは、聞くところによるとなかなかに人気があるそうだけど、不思議である。どうしてなんだろうか。

確かに面白いキャラクターだなとは思う。
すぐ泣いたり喚いたり頭抱えて叫んだり、言動が芝居がかってたり。
そんでもって傲慢で挫折に弱くって、やだやだ自分が一番にならなきゃ嫌なの!という、なんというか一言で言うと幼児性が強い。
まあ、面白い。自分の書く芝居だったら私はこういうキャラを出したがるし、演じる役者も楽しいだろうと思う。

でも、だ。でも私はどうしてもベジータが許せないのだ。ナメック星の虐殺が許せないのだ。
そう、私はナメック星人が好きなのだ。
あいつが虐殺したナメック星人達だけは生き返ってないのだ。くそったれ。
フリーザと戦うためとはいえ自分を蘇生してくれたデンデを、目が覚めるなり蹴り飛ばしたのも忘れられない。

あと人造人間の18号と戦ってる最中にたまたまそこにいたトラックか何かの運転手がベジータの攻撃食らって死んでるんだけど、あの時も確か、セルを倒した後でドラゴンボールにお願いしたのは
「セルに殺された人たちを生き返らせる」
だかだったからあの運転手は生き返らなかったってことだよね。
それを言ったら19号と20号に消された人たちもなんだけど。それにしてもベジータはそんだけ殺しておいて報いも受けずにしれっと仲間扱いになってるという。

いや、生き返ればいいってもんでもないけどさあ。

そういえば私のドラゴンボールはセル編の完結までで終了している。以降の話は読んだこと無いんだけど、どうやら以降の話でベジータが最期に妻子を気遣って、だかいうエピソードがあるらしい。
それを読めばナメック星人の虐殺への恨みもチャラになるのかしらね。んなアホな。

息子のトランクスは好きだけど、ベジータは嫌い。

しかし漫画のキャラクターを好き、っていうならともかく、嫌いっていうのはかなり恥ずかしいなあと思うのだけど。
でも、嫌いなもんはしょうがない。
ナメック星人の恨みは大きい。


ちなみにドラゴンボールで好きなキャラクターは、ヤムチャさま。プーアルに倣ってヤムチャ“さま”と呼ぶ。
小学生の頃、
「うわあ!鳥山先生の新連載おもしろい!」
とワクワクしてた私の目の前に颯爽と現れたヤムチャさま。
ちょっと悪い奴で、でも抜群にハンサムなヤムチャさまが初登場した時の、あの胸の高鳴りを忘れない。
しかもアニメを観て衝撃を受けたのは、なんと声が古谷徹さん!!慣れ親しんだアムロの声!こんなにステキな声だっけ!ヤムチャさまにぴったり!もう、パーフェクトだっ!と興奮したものだ。
そんでもってヤムチャさま、登場した当時は本当に強いんだよねーっ。あの頃は全体にお話が可愛らしかったよなあ。
ブルマととっととくっついちゃったけど、でもブルマならしょうがないよね、お似合いだよね、と自分に言い聞かせて傷心を慰めた小学生の私。
そして時が経ち、ブルマと別れたと知った時のあの衝撃!蘇る恋心!
それが簡単に打ち砕かれた、例のネックレス発言!(笑)
でも、そんな色男なヤムチャさまが結局誰かと結婚したりすることもなかったのが私は嬉しくて嬉しくて。

昔っから2次元のキャラクターにマジで恋する乙女だったけど、ヤムチャさまは初恋に近い。
あ、違う。初恋はガンダムカイ・シデンだ。しかし本格的に妄想世界に浸かり始めたのはやっぱヤムチャさまが最初かなあ。
カイ・シデンといえば「Dr.スランプ」はタロサが好きだったなあ。古川登志夫さんが好きなのかそれぞれキャラが好きだったのか、どっちが先なのかわかんないけど。
諸星あたるも古川さんで、私はあたるも好きだった。そうか、古川さんが好きなのか。
めぞん一刻」は五代くんの友人の坂本が好きだった。ああ、間違いなく古川さんが好きなんだな。

そうか、アニメファンでベジータが好きだという人は、堀川りょうさんの声がいい!というのもあるのかな?それはまあ理由としては納得である。

基本的にはアニメより漫画派な私だけど、対栽培マン戦はアニメ版が好きだ。モニターに映るヤムチャさまに取りすがって泣くプーアル・・・。ああ、小さきものは可愛いなあ。
プーアルプーアルそのものがめちゃんこ可愛いうえにヤムチャさまが大好きなところもいいんだよなあ。ああ、可愛い。

ヤムチャさまに次いで好きなキャラクターは、ピッコロ。ピッコロはピッコロ大魔王本人ではないことを考えるとそう悪党でもないし。賢いし。クールなところもかっこいいし。
ピッコロ自身もちらっとそれらしいこと漏らしてた気がするけど、親の業を背負って生まれその運命ゆえの孤独に苦しむ的な超絶美味しい設定だし。え?そうだよね?だから悟飯に「お前だけが俺と話をしてくれた・・・」みたいな告白してたんだよね?
あの場面は「んなベタな!」と思いつつも胸キュンだったなあ。

同じ敵キャラ出身でもベジータとは違うんだよな。
いややっぱさ、人死にが出るほどの悪党はなかなか好きにはなれないよ。モラリストだわ、私。
そういえば精神と時の部屋に入る時にピッコロが、
「俺はサイヤ人とかフリーザの服を着る気にはなれん」
みたいなことを言ってたのが印象的。そう簡単には許せんだろさ。
けど、強大な敵と戦うためにはその感情を押し殺してベジータの力を利用するってあたりがもう、好き。

あと、デンデとネイルさんが好き。ネイルさん超かっこいい。
ピッコロはネイルさんと融合してからが特に好き。ってことはネイルさんが好きなのか?
いずれにしてもナメック星人好き。ナメクジは嫌いだけど。
だからナメック星人を虐殺したベジータは(←しつこい)

神と融合した後とはいえ、セル戦か何かでピッコロが天津飯を助けようとしてくれたことあったよね。あれもポイント高いわー。
天津飯も硬派でかっこいいね。男気があるね。

クリリンは、実は特別に情にもろいわけでも特別に義に厚いわけでもなく、割と現実的で冷静で、時に人を(いたしかたなく)見殺しにすることもあったりするけど、その理性的なところが逆に好きだったりする。向こう見ずなのは決して美徳ではない。
敵わない敵とわかっていながらも無鉄砲に突っ込むのは実はヤムチャさまの方だよねーとか思ったり。頼むからヤムチャさま命大事にしてくれ、と思うのだ。
でもまあ、ベジータと一緒に暮らしてるのとかも含めて、ヤムチャさまのよくわからん性格は魅力であるとも思うのだ。浮気性っていうのも、そういう性格を思えば腑に落ちる。
あまり細かいことにこだわらず、その日暮らしの楽しい人生を送るタイプだよなあヤムチャさまって。


そんな訳で今週末はいよいよ「パソドブレ」の顔合わせなのだ。
台本の大幅改定に苦しんでいるのだ。
なんだか根源的な部分でもがいてるのだ。
ベジータの悪口を言ってる場合ではないのだ。